現実的に、官邸が大っぴらにキャスター人事にまで口をはさむことは難しい。だが、官邸の意向を何より重んじる籾井勝人会長とその顔色をうかがう雰囲気が、現在の局内には漂っている。NHK社会部中堅記者が語る。 「もともとNHKの記者、とりわけ政治部記者は官邸と近しい関係にあります。公共放送として予算を通さなければならないので、政界との微妙な調整役を政治部記者が担うことも多く、それもしかたない面がある。しかし、籾井氏が会長になってからは、局と官邸の距離が近づきすぎて、報道の中立という理念は絵に描いた餅になってしまいました」 官邸とNHKの間には、目下4つのパイプがあるといわれている。社会部記者が続ける。 「第1のパイプが、菅官房長官と籾井勝人会長のホットライン。ただし、籾井氏のたび重なる失言が政局になるのを嫌った官房長官は、最近では籾井氏と距離を置いています。むしろいま官邸と近いのは元政治部長の井上樹
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