イラン人(ペルシア人)という民族を理解しないと、あの国のすることは理解しにくいです。イラン人はプライドが高いです。現在のイスラーム共和国体制では、最も重要な起源は7世紀に勃興したイスラームですが、民族としてのイランは、2500年前から、アレクサンドロス大王に滅ぼされたアケメネス朝ペルシアなど、世界有数の帝国をつくってきました。7世紀にパッと出てきたそれまでは交易商人に過ぎなかったアラブ人などは、軽侮しています。なお、あの国では、シーア派のイスラームというアイデンティティが強くなるとアラブ人を含めたシーア派の盟主に立とうという発想になります。イラン民族主義が強くなると、イランの外には関心が薄くなります。 欧米諸国に植民地化されたり、大量虐殺のようなひどいことをされた国はたくさんありますが、そのことを今に至るまで恨みに思い、本気で復讐してやろうと考えて実行に移している国はあまり多くはありません