日本の海運会社が運航するタンカーがホルムズ海峡付近で攻撃された事件は、真相解明が進まないまま13日で発生1カ月を迎える。最高指導者ハメネイ師直属の精鋭部隊「イラン革命防衛隊」が実行したと非難するトランプ米政権に対し、イラン側は関与を全面否定する。革命防衛隊元幹部で、現政権に近いホセイン・カナニモガダム氏(60)が首都テヘランで取材に応じ、「タンカー攻撃に革命防衛隊は絶対に無関係だ」と強く主張した。【テヘラン篠田航一】 カナニモガダム氏は初代最高指導者の故ホメイニ師を支えた古参世代で、海軍畑が長く、イラン・イラク戦争に参戦し、対イラク工作などを担当した。