ツイッターでアメリカの情報を追っている人は知っているかもしれないが、2013年12月にある女性が書いたツイートが、世界的に大炎上する事件があった。 IACというネットサービス企業でPRのシニア・ディレクターという要職に就いていたジャスティン・サッコは、当時30歳で、洗練された金髪美人だった。ニューヨークから南アフリカへの長旅の途中、乗り換えのロンドン・ヒースロー空港で次のようなツイートをして、飛行機に乗り込んだ。 "Going to Africa. Hope I don't get AIDS. Just kidding. I'm white!" (アフリカに向かっているところ。エイズにかからないといいけど。冗談よ〜。だって私、白人だもん) ぱっと見ると、人種差別丸出しのひどいツイートだ。けれども、ジャスティン本人は、アメリカのスタンドアップコメディアンがよく使う自嘲のテクニックで「愚かな白
![インターネットで他人を血祭りにあげる人々](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/912e8f7e6c4c4321091a2031fac10eaa96b662c1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fwatanabe%2Fassets_c%2F2015%2F09%2Fwatanabe150930-thumb-425x285-80883.jpg)