自営業や無職の人などが加入する国民健康保険と75歳以上が入る後期高齢者医療制度で、保険料を払えない人たちの問題が深刻です。厚生労働省の最新調査(2015年6月)では、国保で約336万世帯、「後期」で約24万人が滞納していました。「滞納」を理由に保険証を取り上げられたのは国保で約125万世帯、「後期」で約2万6000人にのぼります。保険証がなくて受診をためらい、手遅れで命を落とす悲劇も後を絶ちません。事態の打開は待ったなしです。 「皆保険」が機能不全に 「滞納」の背景にあるのは、負担能力をはるかに超える高い国保料(税)です。年間所得250万円の自営業4人家族が支払う国保料が年40万~50万円にもなる例が続出しています。これだけの負担額はあまりに過酷です。まして病気で仕事ができず収入が減ったり失業したりすれば、とても払いきれる額ではありません。 保険料納付が滞ると、通常の保険証にかわり、有効期
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