安倍政権が「働き方改革」に力を入れている。日本人の長時間労働にメスを入れ、生産性を向上させるのが狙いだという。この点で日本の先を行くのがドイツだ。日本より労働時間が短く、生産性は高い。なぜこれが可能になったのか。在独ジャーナリストの熊谷徹さんにその秘密を解き明かしてもらった。 ドイツに駐在している日本の商社マンとビールを飲んだ時、彼がこう言った。「ドイツ人はこれほど労働時間が短いのに、なぜ経済がきちんと回っているのだろう?」 私はドイツで26年間働いているが、いまだにこの国のサラリーマンたちの労働時間の短さ、休暇の長さには驚嘆させられる。 高い生産性、カギは労働時間 ドイツは世界の主要な国の中で最も労働時間が短く、日本よりも有給休暇の取得率がはるかに高い。それにもかかわらず、高い経済パフォーマンスを維持することに成功している。 「物づくり大国」という目指す方向は日本と同じだが、2011年に
![働き方改革、ドイツに学ぶべき点はここだ : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/4](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ba2b4582431c0b1faa7d730f5cbda305ecad8b4b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fphoto%2F20161006%2F20161006-OYT8I50041-L.jpg)