クルマに塗装をする理由は単純だ。鉄は錆びる。酸素と化合して酸化鉄や水酸化鉄になってしまう。錆びを防ぐためには表面に皮膜を作って、酸素と触れないようにするしかない。だから塗装する。 しかし、クルマが商品である以上、ただ錆びないための皮膜ではもったいない。塗装によって商品の魅力を引き上げることができるからだ。 広島の色 最近その塗装の技術がまた進歩している。クルマの形=デザインをより引き立てる技術として、進化しているのだ。マツダはデザインを進化させる塗装としてマシーングレーとソウルレッドクリスタルメタリックを開発した。 技術というのは解決すべき問題があるときに進歩する。問題がなければ改善の必要がない。マツダにはどういう問題があったのだろうか? マツダのイメージカラーは赤だ。しかし赤という色は誰でも気軽にチョイスできる色ではない。「赤は派手過ぎてちょっと……」という人は必ず一定数いる。 そういう
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