絵画批評 ジュリアン・オピーを語る もう、そうとう昔の話になるけれど、会社のパソコンのファイルの底に、「TURBO FREEWAY(TF way)」というゲームソフトが眠っているのを発見したことがある。 自動車レースのゲームだった。 といっても、サーキットではない。 ▼ ターボフリーウェイ(TFway) まばらな木々が植わっている公道で繰り広げられるレースなのだが、パソコンの黎明期のソフトという感じの情報量を極端に絞ったシンプルな風景に、何か不思議なものを感じて、けっこうハマった。 殺風景な景観が、むしろシュールに思えたのだ。 それは、ちょうど映画『マッドマックス』のロケ地である荒涼としたオーストラリアの風景にも似ていた。 こんな風景の場所に独り取り残されたら、寂しさで発狂しそうだ … と思う反面、この画面を額にでも入れて部屋に飾ったら、案外面白いかも … とも思った。 が、つい最近、この