はじめに 私はこれまで主に、VMware上にmacOSをインストールして、様々な検証をしたり、記事を書いたりしてきた。VirtualBoxではなく、VMwareを選択してきたのには、なんとなくだが理由がある。VirtualBoxと比較してVMwareの仮想環境の操作性がよく感じられるからだ。マウスカーソルを移動したり、何かを選択したり、ウィンドウを移動したりといった、ちょっとした作業が比較的ストレスなくできるのがVMwareの方なのである。 この主観的、定性的な感覚をベンチマークによって多少定量的な数値に置き換えてみようというのが、本稿のテーマである。 ベンチマーク計測の前提条件 計測は同一のホストマシンで行った。仮想マシンはVirtualBox、VMwareそれぞれ同一のリソース(CPUなど)を割り当てた。 詳細は「データ」の章を参照のこと。 検証したシステムのレイアー構造は次の通り。