20世紀アメリカの航空史について書かれた本だが、空軍に関する政治史を中心に大衆文化論を混ぜたような一冊。 筆者は、もともと写真を中心とした視覚文化論が専門らしい。本書も、歴史書というよりは文化論の視点から書かれた読み物という雰囲気だが、その分、面白い。 もともと、航空という観点から書かれたアメリカ文化史の本っぽいということで、面白そうだなと思って読み始めたので、その点では期待に違わぬものだったけど、もっと航空寄りの話を期待するとそういう本ではないのでやや注意。 最後の方は、ヴェトナム戦争や湾岸戦争、911についての話 元々、興亡の世界史シリーズに興味を持った時に、一番惹かれた本で、以前講談社のkindle本セールがあった際に購入した。 第1章 ある日、キティホークで 第2章 ダロウェイ夫人の飛行機雲 第3章 翼の福音 第4章 ドゥーエ将軍の遺産 第5章 銀翼つらねて 第6章 将軍たちの夜
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