スローカーブを、もう一球 (角川文庫) 作者:山際 淳司発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版 この本は id:setofuumi さんの影響で読みました。 スポーツノンフィクションの世界ではおそらく最も有名な本でしょう。中高生の読書感想文の対象としても人気があるようです。決定的瞬間にふと内的世界の彼方へと離れるような描写は村上春樹や松本大洋に影響を与えたのではないかという印象を受けます。 スポーツに全てを賭けたとは言わないが、これ以上がないまでに打ち込んだ人間ではあるという微妙なバランス感からの記録となっています。 私は野球をルール程度しか知らないためよく分からない部分は多々ありました。 この本の収録作で実話として面白かったのは、全くの素人から独学独習でモスクワオリンピックのシングルスカル日本代表となった者の記録である「たった一人のオリンピック」 文章表現として特に好き