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2022年9月25日のブックマーク (4件)

  • ホラーとはなにか|ノエル・キャロル『ホラーの哲学』、ジャンル定義論、不気味論 - obakeweb

    ノエル・キャロル『ホラーの哲学』の邦訳が出版され、訳者の高田敦史さん(@at_akada_phi)より一冊ご恵贈いただきました。ありがとうございます。大好きながまたひとつ日語で読めるようになったということでたいへんうれしいです。内容としてもキャッチーで面白いので飛ぶように売れてほしいところですね。 ホラージャンルについての理解が深まるだけでなく、一般的に分析美学や、あるジャンルを哲学的に論じていくやり方について学べるよいです。個人的には、ブログに載せたRed Velvet論や『ユリイカ』に書いたビリー・アイリッシュ論でも批評のとっかかりとして役立ったなので、「批評に使える分析美学」のレアな一例かもしれません。 かいつまんで論旨を確認した後、個人的に気になるふたつの論点についてかるく解説しましょう。ひとつはジャンル定義におけるキャロルのスタンスについて、もうひとつはより近年の展開とし

    ホラーとはなにか|ノエル・キャロル『ホラーの哲学』、ジャンル定義論、不気味論 - obakeweb
  • ジャロン・ラニアー『万物創生をはじめよう 私的VR事始』谷垣暁美訳、みすず書房、2020|Takehiko Yoshida

    ここしばらく更新が滞っていましたが、次の単著に向け読むだけは大量に読んでいました。原稿を書きつつ雑事に追われつつなので間隔は遅くなるかと思いますが、またゆっくりとでも素晴らしいの紹介をしていこうと思います。 + 今回はVRの始祖のひとりであるジャロン・ラニアーによる『万物創生をはじめよう』。タイトルから想像されるような、技術によって人間は神になり代わるのじゃ……的なお話ではなく、強い人間愛に貫かれたラニアーによる半自伝的な素晴らしいVR思想史です。これはほんとうに面白いので、特に近年のVRメタバースなどの話題に関心のあるひとにお勧めです。物語としても技術史としても哲学書としても楽しく読めますし、興味さえあれば特に前提とされる知識も必要ないと思います(より詳しく知りたいという人向けの補遺もあり)。知っているとよりいっそう面白いことはたくさん書かれていて、何しろラニアーが出会うことになる人

    ジャロン・ラニアー『万物創生をはじめよう 私的VR事始』谷垣暁美訳、みすず書房、2020|Takehiko Yoshida
    murashit
    murashit 2022/09/25
  • 現代哲学の研究に哲学史は必要なのか(その2):何が誰にとって不要だとされているのか - 研究日誌

    前回の記事の続き。大雑把には「現代哲学の研究に哲学史は必要ない」という主張を擁護した論文 Hanno Sauer, "The End of History", Inqury. https://doi.org/10.1080/0020174X.2022.2124542 について、いくつかの補足をしておく。ちなみに哲学史と哲学の関係について私は自分なりの考えをもっており、Sauerの論文にも賛成できるところとできないところがある。しかし前回と同様に今回のエントリーでも、原則として私見を交えずにSauerの主張をはっきりさせることしかしていない。また、原則を破って私見を述べる際には、それとわかる書き方をしたつもりだ。 前回のエントリーと同じく、以下ではこの論文を2022年9月現在の'Latest articles'版のページ番号だけで参照する*1。これまた前回と同じく、以下に出てくる鉤括弧は、そ

    現代哲学の研究に哲学史は必要なのか(その2):何が誰にとって不要だとされているのか - 研究日誌
  • 【豪華訳者陣による唯一無二の新訳!】『ポータブル・フォークナー』刊行記念、池澤夏樹×柴田元幸×小野正嗣×桐山大介による翻訳奮闘話、公開!|Web河出

    刊行記念 特集・コラム他 - 特設ページ 【豪華訳者陣による唯一無二の新訳!】『ポータブル・フォークナー』刊行記念、池澤夏樹×柴田元幸×小野正嗣×桐山大介による翻訳奮闘話、公開! ウィリアム・フォークナー 2022.09.21 フォークナーをノーベル賞に導いた奇跡の選集『ポータブル・フォークナー』発売を記念して、雑誌「文藝 2022年夏季号」に掲載した豪華座談「文体の暴れ馬『ポータブル・フォークナー』翻訳奮闘話」を公開いたします。 水道橋の薔薇事件 ―『ポータブル・フォークナー*1』の翻訳企画はどう立ち上がったんですか? 池澤 僕は個人編集をした世界文学全集(編集部注:第一期九巻にフォークナー『アブサロム、アブサロム!』を収録)と日文学全集をつくる過程で編集・編纂が文芸活動にとって非常に重要であると、つまり創作、翻訳と並ぶ三柱のひとつであると思うようになりました。みんな軽く見るけど、編

    【豪華訳者陣による唯一無二の新訳!】『ポータブル・フォークナー』刊行記念、池澤夏樹×柴田元幸×小野正嗣×桐山大介による翻訳奮闘話、公開!|Web河出
    murashit
    murashit 2022/09/25