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ブックマーク / puddleglum.blog27.fc2.com (4)

  • かくれんぼか鬼ごっこよ。::双子の兄のこと。

    2009-11-30 僕には双子の兄がいて 手の施しようもないほど性根の歪んだ兄がいて ここ暫く行方知れずになっていて。 行方知れずになった時の状況から もう生きてはいないものと考えられて ああ コレでやっと縁が切れたと喜んでいたらですよ。 「お前がそんなに薄情者で酷薄だとは知らなかったぞ しかし底なしの博愛で 俺はお前を許してやる 感謝するがいい 跪いて額を床にこすりつけ 涙を流して喜ぶがいい そして俺のをペロペロと嬉しそうに舐めるがいい」 と 不遜で傲慢に腰に手を当て仁王立ちしているのは えっと 誰? 「兄ちゃんだよ お前の兄ちゃんだよ!」 え でも 兄さんはもっと大きくて年が行っていて 君みたいに小さくて幼くない 何処からきたんです? 迷子かなあ 「だから お前の兄ちゃんだよ! ちょいと訳あって こんな姿になってしまったが お前の双子の兄ちゃんだよ! ほら 俺らが小学校低学年だった

  • 実在するモノは存在するモノの内の一握りに過ぎないということ。::未分類

    2009-09-27 久冨さんは 僕の近所の橋の下にテントを張って棲んでいる 自称流浪人で僕の知人であります。 日がな一日ギターをボロロンボロロン爪弾いたり 乾燥雑草を紙巻いた自家製煙草を燻らせたりと 傍から見たら気ままに過ごしていて ああ なんだかうらやましいなあ。 けれども 今年の春先から橋の下のテントを畳んで何処かへ行ってしまい もう戻ってこないのかなあ どこかで野垂れ死んでしまったのかなあ まあ 久冨さんのことだから 自由気ままに好き勝手に生きて死ぬのは望むところなのでしょうよ。 などと思っていたところ 僕んちを訪ねてきたのは久冨さんでありまして。 おや 珍しい 久冨さんの方から僕を訪ねてきてくれるなんて。 「いや ちょいとばかり ね アレな用があって 何せ アレがアレだから」 どうしたんですか歯切れの悪い。 そういやあ 今の今まで何処にいかれてたんです? 「まあ その話も含めてお

  • 10年前の ときめきメモ。 かるくしずむ::未分類

    2009-01-01 飛行機事故がありました。南海の孤島に墜落して生き残ったのはボクと14歳の女の子の二人です。 島は徒歩3時間ほどで一回りできるような小さな島で、助けを求めて歩き回ったけれども誰も居ません、無人島のようです。 途中見つけた緑色の沼の畔、歩き疲れたのか項垂れる女の子の肩にソッと手を差し延べてボクは云いました。 「ご覧の通り、この島には誰も居ない、けれども綺麗な湧き水もあるし果物もタワワに実っている。生きていくには心配ない、ここでは君とボクと、二人っきりなのだ」 女の子は云いました。 「いいえ、あなた一人だけです」 肩に掛けられたボクの手を払い除けると女の子は緑色の沼にピョコンと飛び込みました。 底無しの沼に沈んで、女の子は二度と浮かんでこない。 Comment 名状しがたきもの : 2009-01-01(Thu) 18:09 URL edit リアルじゃないのですね でも僕

  • 古守宮。::未分類 - 沼人村

    2008-09-16 読書をするのに ある程度の決意が必要になったというのは やはり年齢から来る衰えなのかなあ と しみじみ思います。 ちょいと前までならば は買った当日に読み終えて 面白かったら二度三度と読み返すのが当たり前であったのに 近頃なんだか面倒くさい。 面白そうなを買っても 読むのに躊躇してしまうのです。 後で読もうと積んでしまうのです。 そうこうしている内に積み重なって十数冊 なんという自堕落 情念の衰えを自覚してしまうものです。 なので 読書以外のことを何もしない日 というのを設けまして 積んだを消化するのです。 いやいや 消化するだなんて 読書に対する姿勢がなっていません もっとに対して真摯な気持ちで向き合うべきなのです。 そう を読む時はね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで などと ちょいとウットリ気味にの表紙

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