2009-11-30 僕には双子の兄がいて 手の施しようもないほど性根の歪んだ兄がいて ここ暫く行方知れずになっていて。 行方知れずになった時の状況から もう生きてはいないものと考えられて ああ コレでやっと縁が切れたと喜んでいたらですよ。 「お前がそんなに薄情者で酷薄だとは知らなかったぞ しかし底なしの博愛で 俺はお前を許してやる 感謝するがいい 跪いて額を床にこすりつけ 涙を流して喜ぶがいい そして俺の靴をペロペロと嬉しそうに舐めるがいい」 と 不遜で傲慢に腰に手を当て仁王立ちしているのは えっと 誰? 「兄ちゃんだよ お前の兄ちゃんだよ!」 え でも 兄さんはもっと大きくて年が行っていて 君みたいに小さくて幼くない 何処からきたんです? 迷子かなあ 「だから お前の兄ちゃんだよ! ちょいと訳あって こんな姿になってしまったが お前の双子の兄ちゃんだよ! ほら 俺らが小学校低学年だった