つくばエクスプレスで3月、作業ミスによって車両に過剰な電流が流れるのを防ぐヒューズ(安全装置)が壊れ、走行中に車両から火花が出るトラブルが起きていたことがわかった。 運行する首都圏新都市鉄道(東京都台東区)によると、3月22日午前6時ごろ、秋葉原発つくば行き下りの区間快速電車(6両編成)が茨城県内を走行中、前から2両目の車体上部で火花が散っているのを乗客が目撃し、運転士に知らせた。運転士は電車への送電をやめ、次の駅まで惰性で走行。架線から電気を取り込むパンタグラフ付近から焦げた臭いがしたため乗客約250人を降ろし、後続の電車に案内したという。 同社が調べたところ、始発前の点検で、作業員が誤った手順で車両に電流を流したため、ヒューズが壊れたことが判明。故障に気づかず運行していたという。けが人がなく、大幅な遅れにもつながらなかったとして、公表していなかった。 同社担当者は「完全な手順ミス