暑い。 時空が歪むような暑さだ。 気象庁のまとめによれば、最高気温が35度以上になる猛暑日の全国の年間日数は、過去40~50年間で3倍近くに増えているらしい(こちら)。 実感ベースでは、より顕著だ。 私が子供だった当時は、7月中でも、最高気温が30度を超える日はそんなに多くなかった。であるから、温度計が30度の線を越えると、その日は、無条件に「暑い日」に認定されていた気がする。 気温が35度に達するような異常事態は、数年に一度しかやって来ない特別な一日だった。それが、この数年は、人死にが出るような猛暑が何日も続くことが当たり前になっている。残暑が長引く傾向も気になる。真夏の暑さが9月いっぱい続く感じだ。 で、今年は、どうやら、そのどうにも手に負えない夏の盛りが、半月ばかり前倒しで、既にやって来ている。 私の記憶では、昭和の時代に、7月上旬の段階で(つまり小学生が夏休みに入る前に)35度を超