JR東日本は2日、仙台-石巻間の所要時間を短縮するため、東北線と仙石線に相互に乗り入れて直通運転する列車に、ディーゼルハイブリッドシステムを採用した新型気動車「HB-E210系」を投入すると発表した。 東北、仙石両線の相互乗り入れによる所要時間の短縮で、東日本大震災からの復興を支援する。両線が並行する仙石線・松島海岸-高城町駅間と東北線・松島-塩釜駅間に接続線を新設、平成27年内の運行開始を目指している。 震災前、仙石線の仙台-石巻間(約50キロ)は快速電車で1時間以上かかった。停車駅の少ない東北線乗り入れで、所要時間は10分程度短縮でき、仙台-石巻間が1時間未満で結ばれることも可能になる。 電化方式が東北線は交流、仙石線は直流と異なることから、相互乗り入れにディーゼルエンジン発電機と蓄電池が動力源となる新型気動車を投入。新型気動車は2両編成で定員約260人。16両(8編成)を製造する。