五輪を舞台にした汚職事件の公判が22日に始まる中、会計検査院が21日、東京五輪・パラリンピックの大会経費の総額を調べた報告書を公表。コロナ禍に強行された国家イベントは、やはりデタラメのオンパレードだった。「2030札幌五輪」の実現は絶望的だ。 会計検査院の報告書によると、大会経費の総額は組織委員会が今年6月に公表した最終報告で総額を1兆4238億円としていたのと比べ、約2割増の1兆6989億円。最終報告で1869億円とされた国の負担分を詳しく調べ、大会と関連が深いとして2803億円を新たに加えた。 食品ロスの多さにもア然だ。会計検査院の報告書によると、選手村で処分された食材は175トン。1日あたり約5.8トンが捨てられた計算で、茶碗約1杯分(約113グラム)の食料が毎日5万杯超も捨てられていたことになる。コロナ禍による景気悪化で食べるのに困り、フードバンクなどに頼る市民が増える中での大量廃