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世界史に関するplatypus0114のブックマーク (8)

  • 「ハプスブルクとオスマン帝国-歴史を変えた<政治>の発明」河野 淳 著

    十六世紀初頭から十七世紀末にかけて、神聖ローマ帝国=ハプスブルク家は強大なオスマン帝国の侵攻を撃退し続けた。フランスのように絶対主義体制の構築ができたわけでも、イギリスのように四方を海に守られていたわけでもなく、宗教戦争と度重なる国際戦争で疲弊し分裂した神聖ローマ帝国に、なぜオスマン帝国からの防衛が可能であったのか。その大きな要因として書は、ハプスブルク家における実証主義的政治の誕生を挙げている。 『書のテーマは単純で、オスマン帝国から国を守るという極限状況がハプスブルクに強いた、理想を追わず現実を直視するという心性が、十六世紀的な、世界を客観的、数量的に把握し分析するという技術と出会い、そこに強力な、説得力のある実証主義政治が生まれたというものである。脱魔術化しているという点において、この政治はすぐれて近代的な政治である。』(P229~230) この分析がとても面白い。もちろん、みん

    「ハプスブルクとオスマン帝国-歴史を変えた<政治>の発明」河野 淳 著
  • 英国の三枚舌外交と「植民地委任統治型支配」 | Kousyoublog

    公開日: 2012/08/08 : 最終更新日:2014/08/21 カテゴリー:歴史・宗教 タグ:イスラーム, ユダヤ, 中東, 国際, 近代 一九一八年一〇月、ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国とともに第一次世界大戦を戦ったオスマン帝国は敗れ、その後のトルコ革命でのスルタン=カリフ制の終焉とともに滅亡した。その領土はイギリス、フランスの統治下に置かれたが、この第一次大戦下でのイギリスの秘密外交が後々までの対立の火種となる。1)フサイン=マクマホン協定 一九一五年、イギリス政府駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンは第一次大戦に際して敵側であるオスマン帝国かく乱のため、メッカの太守フサイン・イブン・アリーに対しオスマン帝国への反乱を起こすこと、その際にはイギリスが支援することを提案。その見返りとして大戦後、アラブ地域(アラビア半島)の独立とパレスチナ地域でのアラブ人居住を認める

    platypus0114
    platypus0114 2014/11/01
    中東の火種はイギリス外交の負の遺産...なのかもな。
  • 30冊で読む世界史 その2: 万年初心者のための世界史ブックガイド

    その1の続き。 ラテン・アメリカは、(16)高橋均『ラテンアメリカ文明の興亡 (世界の歴史18)』(中央公論社)で先史時代から現代までカバーできるので、即決。 全集モノで傑作があると、こういうとき楽です。 オセアニアはさすがに勘弁して下さい。 もし何か読むのなら竹田いさみ『物語オーストラリアの歴史』(中公新書)だけでいいでしょう。 しかし今の時代、アフリカは省略できんよなあと考え、(17)宮正興『新書アフリカ史』(講談社現代新書)を挙げる。 イスラム・中東も中公の全集に(18)佐藤次高『イスラーム世界の興隆 (世界の歴史8)』(中央公論社)という名著があるのでほとんど迷わない。 書がオスマン以前しか叙述していないというのなら、後藤明『ビジュアル版イスラーム歴史物語』(講談社)が非常にわかりやすい形式で現代までの西アジア全史を物語ってくれていますので、これで代用しましょう。 あと、菊地達

    30冊で読む世界史 その2: 万年初心者のための世界史ブックガイド
  • 30冊で読む世界史 その1: 万年初心者のための世界史ブックガイド

    これまで結構な数のを紹介してきましたが、ブックガイドとしては乱雑過ぎて、どれを読もうか迷う方がいるかもしれません。 このブログを隅から隅まで読む暇のあるのは、間違いなく書いた人だけでしょう。 一応地域別カテゴリとテーマ的カテゴリに分かれた書名一覧があり、各書を五段階で評価してますので、評価5または4のを優先して読んで頂くという手もありますが、それでも数が多いし、初心者には向かないもある。 そこで、以下の基準に則り、暫定的な必読書リストを作ってみることにしました。 (1)地域別カテゴリを基に30冊で初心者が世界史を概観できるリストを作る(ただし近代日は除外)。 (2)長大なシリーズものでない限り、上・下巻などは「合わせて1冊」と数える。 (3)初心者が通読困難な古典的著作などは入れない。 (4)網羅性に出来るだけ配慮するが、叙述範囲が広いというだけの、つまらないは挙げない。 (

    30冊で読む世界史 その1: 万年初心者のための世界史ブックガイド
  • 史実に学ぶためではなく、思考を鍛えるために読むべき1冊 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    大の歴史マニアとして知られる、ライフネット生命会長の出口治明氏。近著の『仕事に効く教養としての「世界史」』は、まさに教養とは何か、知性とは何かを教えてくれる珠玉の1冊。 多くの経営者が「教養」の重要性を口にされます。同じ文脈で、ビジネス書などより古典を読むことこそ、経営者を目指す人に大切とも言われます。 経営者を目指すなら経営書を読むべき。誰もがそう思うはずですが、実際に企業経営に格闘されている方々の多くが、教養の大切さを口にする。そこには、会話の引き出しという飾り的な意味以上のものを感じざるを得ません。 ライフネット生命保険会長の出口治明さんは、そんな論者の代表的な方です。自ら多くのビジネス書の著書を持ちながらも「天に唾して言うようだが」と前置きし、時代の評価に耐えて残ってきた古典こそ物であると語られます。 出口さんの新著は『仕事に効く教養としての「世界史」』。ご自身、大の歴史マニアと

    史実に学ぶためではなく、思考を鍛えるために読むべき1冊 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • あらゆる教養を学びたいあなたへ贈るおすすめの本12冊 - マトリョーシカ的日常

    ざっくり教養を学べる あと数ヶ月で大学を修了する。単位もとれたし論文もきっと書けるだろう。バイトもサークルも勉学も一通り手をつけた。でも一年くらい前から何か違和感を抱いていた。大学を出る頃にはいろんなことを知っていてその知識を有機的に結びつけられる力や文章力がついているものだと思っていた。でも実際はうすっぺらい人間が一人出来上がっただけだった。理想との現実に大きなギャップがあったのだ。 これではいけないと半年ほど前から腰を入れて書評ブログを書き始めた。から得た知識を自分の中で咀嚼して落とし込むには書評を書くのがいいからだ。いろんな書評を書いてきたがひとつの目標が教養がざっくり学べるのまとめを作ることだった。すなわちこの記事を書くことだ。 さっそく紹介していこう。 哲学 反哲学入門 (新潮文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/05/28メディア: 文庫購

    あらゆる教養を学びたいあなたへ贈るおすすめの本12冊 - マトリョーシカ的日常
  • 世界史でイギリス嫌いになるやつwwwwww : ワラノート

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14 21:22:11 ID:/eiBL8Tb0

    世界史でイギリス嫌いになるやつwwwwww : ワラノート
  • 61.1848年革命~諸国民の春 : 世界史百話

    1848年にフランスの二月革命から始まった一連の革命はウィーン体制を完全に崩壊させヨーロッパ全土には『諸国民の春』とよばれる自由主義や民族主義運動が駆け巡っていきました。 波及の仕方は二通りありました。強国に支配されていた民族には独立運動がおきました。そして強国では民衆による自由主義運動がおきたのです。 1848年2月24日にはドイツのカール=マルクスとフリードリヒ=エンゲルスの二人が『共産党宣言』を発表しました。 この年を現代史の起点と考える人もいるぐらいです。ただし1849年には反革命が革命勢力を鎮圧し勝利をおさめていったのです。 それでもこの革命が「諸国民の春」とよばれるのは反革命の勝利がアンシャン=レジームの復活にはならず、むしろ旧体制への完全な弔鐘になったことをヨーロッパにしらしめたことにあります。 今回は1848年革命のお話しをしますが、まずそこにいたるまでの社会的な経緯を政治

    61.1848年革命~諸国民の春 : 世界史百話
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