信じていた人に裏切られるのはとても辛い。 その人が信じるに足る人物であるかどうかの判断は、いわゆる「人を見る目」ということになるのだと思うが、おかげさまで今まで生きてきて裏切られるようなことはなかった。少なくとも実生活においては……。 それは付き合う人物の選定をかなり厳しくしていたからに他ならない。 信用に足る人物であると評価すれば全面的に信用するし何かがあれば全力で応援する。 今話題のマイルドヤンキー的な考え方だ。 その人物のバックグラウンドなんかは無視して、心意気だけで惚れて信用したりするのだからまさに「ヤンキー」っぽい。 危うい感じだが、それで今までは問題なかった。 リアルの関係だから情報量が違う。 それが嘘か真実かは、目を見れば大抵分かる。 しばらく様子見をしていれば取ってつけたような嘘は剥がれ落ちるし、少し揺さぶればぼろが出る。 そういう審査に耐えた人物は信用できるという判断にな