カロリーメイトのCMが素敵だ。 レミオロメンの3月9日が流れる中、受験生の一年間の背中を母が見守る物語。 瞳を閉じればあなたがまぶたの裏にいることで 誰かの存在で、人は強くなれたり、頑張れたりする生き物で。 今日は私の支えだった小さな手の、旅立ちのお話。 春は卒業の季節。 私の甥っ子も、進路が決まり4月からは違う町に旅立つ。 私は20代で結婚して、いわゆる『嫁』になった。 夫の家は大家族で、親戚同士も仲が良く、盆や正月だけでなく、誕生日やささやかなお祝い事も親族全員で集まってやるような、にぎやかな家庭だった。 月に一度はなにかしらのイベントがあり、皆で集まる。 ちょこちょこ、実家に呼ばれる。 夫が仕事で出られない時は、私一人で出向くしかない。 夫の家族はみな穏やかな人たちで、色々気遣ってくれたのだが、最初はとにかく居場所が無くて帰りたいと思うだけだった。 私の実家は親戚が少ない。人を招いた
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