過労死をなくすために貢献した個人や団体を表彰する「第6回中島富雄賞」の授賞式が5日、東京都内で開かれる。今年の受賞者は居酒屋「和民」を展開する「ワタミフードサービス」で正社員として働き、過労自殺した森美菜さん(当時26)の両親、豪さんと祐子さん。式では、2人が娘との思い出や、労災認定を受けるまでの経緯を語る。 同賞の事務局によると、美菜さんは2008年4月から正社員として勤務。深夜勤務などで心理的な負担が高まり、2カ月後に自殺した。豪さんと祐子さんの働きかけで今年2月、労災の適用が認められた。 この賞は、大手外食チェーン「すかいらーく」に勤め、長時間労働が原因で過労死した中島富雄さんの遺族がつくった。授賞式は午後1時から東京都葛飾区のかつしかシンフォニーヒルズで。問い合わせはNPO法人労働相談センター内の事務局(03・3604・1294)へ。