麻生太郎首相は29日、民主党の小沢一郎代表のおひざ元である岩手県を訪問し、一関市内での街頭演説で「私たちは週末の高速道路料金をどこまで行っても1000円にする。どこかの党のように全部タダみたいなことは言わない。責任あることをやらなければいけない」と語り、小沢民主党を当てこすった。 首相はまた、民主党が金融機能強化法改正案の採決を遅らせていることを「このままでは年末(の資金繰り)に大きな問題が出る」と批判した上で、「総選挙では責任ある政党として私が先頭に立って戦う覚悟だ」と決意を示した。 首相はこの後、小沢氏の地元、奥州市に足を伸ばし、衆院岩手4区で自民党から出馬を予定している小沢氏の元秘書を激励する。今回の岩手県入りは、9日の茨城県に続く地方遊説第2弾で、今後も全国各地での遊説を予定している。