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ブックマーク / www.jamstec.go.jp (12)

  • マリアナ海溝世界最深部に生息する超深海性ヨコエビの特異な生態の解明と新規セルラーゼの発見 プレスリリース<JAMSTECについて<独立行政法人海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)海洋・極限環境生物圏領域の小林英城主任研究員らの研究チームは、マリアナ海溝チャレンジャー海淵の世界最深部(深度、10,900 m)に生息するヨコエビ(学名:Hirondellea gigas, 和名:カイコウオオソコエビ)の生態解明に取り組み、その性究明において、タンパク質、脂質、多糖類などに対する分解活性を解析したところ、新規で有用性の高い消化酵素の検出及び精製に成功しました。 その結果、カイコウオオソコエビは、植物性多糖を分解するセルラーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ、キシラナーゼといった酵素を保持し、それら酵素の反応生産物であるグルコース、マルトース、セロビオースを大量に体内に含有しており、超深海において植物を分解、栄養としていることが明らかになりました。 また、各酵素の性質について調べたところ、これら酵素は高い反応性を有して

  • プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)海底資源研究プロジェクトは、海洋・極限環境生物圏領域およびシステム地球ラボプレカンブリアンエコシステムラボと共同し、2010年9月に行われた地球深部探査船「ちきゅう」による統合国際深海掘削計画(IODP)第331次研究航海(沖縄熱水海底下生命圏掘削シーズン1)で創出した伊平屋北熱水活動域における複数の人工熱水噴出孔について、熱水噴出パターンの変動、熱水化学組成の調査・観測を1年以上にわたり継続し、それらについて明らかにするとともに、海底熱水を持続可能な資源として活用する基盤技術の研究開発を図るため、人工熱水噴出孔に新たに形成されたチムニーの形成様式、組成分析を行いました。 その結果、黒鉱層を形成する海底下の熱水溜まりから直接噴出させた人工熱水噴出孔においては、著しく黒鉱鉱物成分に富んだチムニーが容易に形成され、短期間で大規模に成長す

  • バレンツ海の海氷減少がもたらす北極温暖化と大陸寒冷化 ―日本の冬の寒さを説明する新たな知見― プレスリリース<JAMSTECについて<独立行政法人海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境変動領域・寒冷圏気候研究チームの猪上淳主任研究員らは、冬季バレンツ海を発生源とする低気圧の経路が近年の海氷減少に伴い通常より北側を通過していることを気象データの解析により示しました。この低気圧経路の変化によって、北極海上はより暖められる一方、シベリアでは北からの寒気が入り込みやすい状況が形成されます。これは地球温暖化が進行するにもかかわらず、近年の日の冬が寒い原因の一つであることを意味し、海氷減少と北極温暖化が中緯度の気候変動と密接に関連することを示した極めて重要な知見です。 この成果は、米国気象学会発行の学術誌Journal of Climateの3月号に掲載予定です(1月26日付けでEarly Online Release版に掲載済み)。 タイトル: The role of Barents Sea ice on the

  • 2010年「みらい」北極航海で観測された巨大暖水渦と生態系へのインパクト<プレスリリース<JAMSTECについて<独立行政法人海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構 (理事長 加藤康宏)地球環境変動領域・北極海総合研究チームの西野茂人技術研究主任らは、2010年 9 ~ 10月に実施された海洋地球研究船「みらい」の北極航海において、直径 100kmを超える巨大な海洋の渦をアラスカ沖のカナダ海盆で発見し、その詳細な観測を世界で初めて行いました。 観測の結果、1) この渦は北極海では珍しい巨大な渦であり、陸棚起源の栄養分 (アンモニア)に富み、水温が周り (0℃前後)より高い (最高で +7℃にも達する)海水からできていること、2) 栄養分が乏しいカナダ海盆の表層にこのような渦が栄養分を運ぶことで海盆域の生態系に影響を及ぼしていることを世界で初めて観測し、その実態を明らかにしました。 この成果は、米国地球物理学連合発行の学術誌 Geophysical Research Lettersに 8月 26日付けで掲載される予

  • 地球シミュレータ開発史

  • プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構

    【ポイント】 IPCC AR5に向けて、世界に先駆けた気候変動予測研究の新たな知見を創出 IPCC 新シナリオを実現するための今世紀の化石燃料起源CO2排出量を算出 近未来気候予測実験に成功 温暖化による台風の接近数は減るが強度が増す可能性を予測 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)、国立大学法人東京大学大気海洋研究所(所長 西田睦)および気象庁気象研究所(所長 伊藤秀美)らは、文部科学省「21世紀気候変動予測革新プログラム」(以下、「革新プログラム」。2007年度~2011年度)に参画し、地球環境予測、近未来予測、極端現象予測等、世界に先駆けた気候変動予測研究を進めております。その中で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書(AR5)*1に向けた気候変動予測の主要な数値実験がほぼ終わり、その計算結果の解析から新たな知見が出始めました。 地球環境予測では、将来

  • Partial suspension of access to the data and services on our website < About JAMSTEC < JAMSTEC

    Research Institute for Value-Added-Information Generation (VAiG) Center for Mathematical Science and Advanced Technology (MAT) Application Laboratory (APL) Information Engineering Program (IEP) Center for Earth Information Science and Technology (CEIST) Global Oceanographic Data Center (GODAC) Institute for Extra-cutting-edge Science and Technology Avant-garde Research (X-star) Super-cutting-edge

  • 日本近海は生物多様性のホットスポット ~全海洋生物種数の14.6%が分布~<独立行政法人海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)海洋・極限生物圏領域の藤倉克則主任研究員らは、国際プロジェクト「海洋生物のセンサス:Census of Marine Life(CoML)(※1)」の一環として、京都大学フィールド科学教育研究センター、東京大学大気海洋研究所と共同で、日の約50名におよぶ海洋生物分類学研究者の協力のもとに、現時点の文献データから日の排他的経済水域(EEZ)内における種多様性について包括的に解析しました。その結果、日近海は種多様性が極めて高い生物多様性のホットスポットで、全海洋生物種数の14.6%(注1)が分布することがわかりました。また、この数は今後日近海から出現すると予測される種数の約20%でしかないこともわかりました。ほかにも、 日近海に出現する種数は、バクテリアから哺乳類まであわせると33,629種。 軟体動物が最も多様(8,658

  • プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構

    統合国際深海掘削計画(IODP) 地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画 ~ケーシングパイプ等の脱落について~ 海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)の地球深部探査船「ちきゅう」は、統合国際深海掘削計画(IODP)(※1)による「南海トラフ地震発生帯掘削計画」(南海掘削:NanTroSEIZE)(※2)ステージ3として第326次研究航海を実施しておりますが、紀伊半島沖の熊野灘の海域において作業中にケーシングパイプ、ウェルヘッドランニングツールの一部、ドリルパイプが海中脱落するトラブルが発生しましたのでお知らせします。 記

  • プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境変動領域海洋環境変動研究プログラムの増田周平チームリーダーらと地球情報研究センターデータ統合・解析グループは連携して、北太平洋底層で観測された水温上昇は南極アデリー海岸沖における大気海洋間の熱交換の変化(海洋から大気への熱輸送の減少)に起因すること、しかもそれは、深層循環から見積もられる時間スケール(800年から1000年)よりもはるかに短い時間差(約40年)で出現することを初めて実証しました。この成果は、当機構と国立大学法人京都大学が共同で開発した「四次元変分法全球全層海洋データ同化システム」を用いることで得られたもので、海洋の貯熱量変化の実態を明らかにしただけではなく、気候変動予測や、さらには地球環境変動予測の不確実さを低減させる上でも極めて重要な意味を持っています。 この成果は6月24日号の米国科学振興協会発行のSci

  • プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構

    1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)地球環境変動領域の岡崎 裕典 研究員らとハワイ大学国際太平洋研究センター(所長 Kevin Hamilton)は、東京大学大気海洋研究所およびベルギー・リエージュ大学と共同で、最終氷期が終わり現在の間氷期へと向かう最終退氷期(※1)初期(17500年から15000年前)に、北太平洋において水深2500m付近まで沈み込む深層水が形成されていたことを、海底堆積物記録と気候モデル実験(シミュレーション)から明らかにしました。 この北太平洋を起源とする深層水循環は、極域への熱輸送を通じて最終退氷期の気候に大きなインパクトを与えており、地球規模の海洋循環と気候変化における北太平洋の役割の見直しを促すものです。 なお、研究は、海洋研究開発機構とハワイ大学国際太平洋研究センター間で締結された共同研究プログラム“JAMSTEC-IPRC Ini

  • 地球温暖化を過不足なく理解する

    Research Institute for Value-Added-Information Generation (VAiG) Center for Mathematical Science and Advanced Technology (MAT) Application Laboratory (APL) Information Engineering Program (IEP) Center for Earth Information Science and Technology (CEIST) Global Oceanographic Data Center (GODAC) Institute for Extra-cutting-edge Science and Technology Avant-garde Research (X-star) Super-cutting-edge

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