人月商売かどうかを別にしても、日本のITベンダーは米国などのITベンダーに比べて際立った特徴がある。何が違うって「お客さま起点」「ニーズ志向」で商売をしている点だ。一方、米国のITベンダーなら圧倒的に「シーズ志向」だ。新しい製品やサービスを次々に生み出し、「素晴らしいだろ。ぜひ使え」と客に売り込む。どちらが良いかは、もちろん言わなくても明らかだよね。 おっと、どちらが良いかを言わないことには「極言暴論」の記事が始まらないな。はっきり言ってしまえば、日本のSIerら人月商売のITベンダーの「お客さま起点」「ニーズ志向」などは、愚か者のたわ言である。マーケティングの教科書なんかに「プロダクトアウトではなくマーケットインで」などと書かれてあるからなのか、とにかくSIerらは客のニーズから物事を発想する。私が忌み嫌う「お客さまに寄り添う」なんて気色悪いスローガンも、そんな発想から出てくるのだろう。