初公判後の会見で、記者の質問に語気を強めて答える小沢一郎民主党元代表=東京都千代田区永田町の衆院第2議員会館で2011年10月6日午後5時48分、森田剛史撮影 「何らやましいことはない」。資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴され、6日の東京地裁での初公判に臨んだ小沢一郎・民主党元代表(69)は、閉廷後の記者会見で強気の発言を繰り返した。公判での意見陳述と同様に検察批判をまくし立てながら、捜査を受けたことを逆手に取り回答を拒否するなど一方的な説明に終始。1審で全員が有罪判決を受けた元秘書3人の監督責任や道義的な責任についても言及はなかった。【鈴木一生、山本将克、島田信幸】 「今日ぐらいはサービスしようか」。午後5時半過ぎに始まった会見の冒頭。カメラのフラッシュの中、元代表は笑みを浮かべながら、法廷でも読み上げた陳述書を立ったまま再読した。 「(検察捜
印刷 小沢氏の裁判を担当するのは、東京地裁刑事11部。大善(だいぜん)文男判事(51)が裁判長を務め、平塚浩司(47)、井下田英樹(41)の両判事が横に並ぶ。 大善裁判長は1986年に任官。名古屋、高知、広島の各地裁などを経て、01年から司法研修所教官を4年余り務めた。06年から高松高裁事務局長を4年務めた後、10年春に東京地裁の部総括判事に着任。裁判員裁判を多く手がけてきた。周囲の評価は「堅実で真面目な人」で一致する。 検察官役を務める指定弁護士は3人。中心の大室俊三弁護士(62)は、リクルート事件や、今年9月に無罪が確定した旧日本債券信用銀行の粉飾決算事件などを担当してきた刑事弁護のベテラン。政治資金規正法に詳しい村本道夫弁護士(57)、山本健一弁護士(47)を加え、推薦した第二東京弁護士会は「政治的な中立性を重視し、実務に徹して選んだ」という。 小沢氏弁護団は9人で構成し、主
「実際、日本外国特派員協会の会長でもあったオランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は近著「誰が小沢一郎を殺すのか?」で小沢一郎に対する強力かつ長期的なキャラクターアサシネーション、人物破壊は世界的に類を見ないと言っています。人物破壊とはその人物の評価を徹底的に破壊することで、表舞台から永久に抹殺する社会的暗殺、アサシネーションであり、生命を奪う殺人以上に残酷な暴力だと思います」 「それ以上に本件で特に許せないのは主権者たる国民から何も負託されていない検察、法務官僚が土足で議会制民主主義を踏みにじり、それを破壊し、公然と国民の主権を冒涜(ぼうとく)侵害したことであります」 「一昨年の衆院総選挙の直前に、何の根拠もないのに検察当局は捜査逮捕権という国家権力を乱用して、いきなり野党第一党の代表である私を狙って強制捜査を開始したのであります。衆議院総選挙は国民が自ら主権を行使して、
民主党の小沢一郎元代表は6日夕、自らの政治資金規正法違反事件の初公判を終え、衆院議員会館で行った。記者会見の詳細は次の通り。 「えーそれでは私から最初に申し上げさせていただきます。私が主張したい内容は、本日の法廷で裁判長の許可をいただいて意見を申し述べましたので、そのことにほとんど含まれておりますので、ここで改めて私の意見の陳述をもう1度繰り返させていただきます。あん?そうかな。立った方がいいのかな。座った方がいいのか。立った方がいい。よしよし。今日ぐらいサービスしよう。大丈夫」 「裁判長のお許しをいただき、ただいまの指定弁護士の起訴状に対し、私の見解を申し上げます。指定弁護士の主張は、検察の不当・違法の捜査で得られた供述調書を唯一の根拠にした検察審査会の誤った判断に基づくものに過ぎず、この裁判はただちに打ち切るべきであると考えます。百歩譲って裁判を続けるにしても、私が罪に問われる理由はま
【国会での説明】 --国会での説明責任についてうかがいたい。野党は証人喚問が必要だと主張している。かつて小沢氏は政倫審への出席を表明した経緯もあるが、公判がスタートしたとはいえ、司法の場とは別に国会で説明責任を果たす考えはあるか 「君はどう考えているの? 司法の公判が進んでいるとき、他の立法権や、その他のこと、いろいろと議論すべきだと思ってんの? あんたは。あんたの見解は?」 --司法手続きは重要だと思うが、国会での説明も一方では重要なことだと思う 「あっ、そうなの。じゃ、三権分立を君はどう考えているの? だから、ちゃんとよく勉強して筋道立った質問してください。司法で裁判所っちゅうのは、最高の、最終の法に基づき、根拠に、証拠に基づいて判断をする場所でしょ? それが、いろいろな力や感情によって結果が左右されるようなことになってはいけないから、司法は司法で独立しているわけでしょ。うん。もうちょ
政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われ、全面無罪を主張した小沢一郎民主党元代表。6日夕に開かれた記者会見では、記者に逆質問するなど、強気の姿勢を貫いた。 記者から「国会で説明するつもりはあるのか?」と聞かれると、小沢氏はマイクを手に「君はどう考えているの。あなたの見解は」と語気を強めて聞き返した。記者が「国会での説明も一方では重要なことかと思う」と述べると、再び「じゃあ、君は三権分立をどう考えているの」と逆質問。「司法は司法で独立してるわけでしょう」とたたみかけ、「もうちょっとよく勉強してから、質問してください」と、記者をたしなめるように答えた。 テレビや新聞が行っている、小沢氏についての各種世論調査についても「デタラメとは申し上げませんが、全国民の意見をまんべんなく拾っているとは思っていません」と批判した。
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