25日、インドネシア・ジャカルタで、米人気歌手レディー・ガガさんの公演中止を求めデモをするイスラム強硬派団体のメンバーら(共同) 【シンガポール=青木伸行】ポップな曲調に、刺激的でセクシーなパフォーマンスと歌詞で人気の米国の女性シンガー、レディー・ガガさんが、ツアー先の東南アジアで現地社会との軋轢(あつれき)を生んでいる。主に宗教を背景にしたガガさんへの拒絶反応で、「レディー・ガガ現象」は、その国の社会を映し出している。 来月3日に予定されるジャカルタでの公演開催をめぐり、ガガさん側と当局との調整が続くインドネシア。イスラム教団体の指導者らが、ガガさんを「悪魔の崇拝者」と呼び、公演中止を要求している。主な理由は「肌を過度に露出する衣装、セクシーなパフォーマンスは若者の道徳を低下させる」というものだ。 人口の9割近く、2億人以上のイスラム教徒を抱えるインドネシアは、穏健な世俗国家。近年、民主