タグ

書評と社会に関するwalwalのブックマーク (17)

  • 【書評】1995年/速水健朗 - いいんちょさんのありゃあブログ

    1995年 (ちくま新書) 作者: 速水健朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/11/07メディア: 新書この商品を含むブログ (74件) を見る 時代の転換点としてよくとりあげられる1995年を、「政治」「経済」「国際情勢」「テクノロジー」「消費・文化」「事件・メディア」という6つの区分にわけて振り返っていくという試み。 社会学者の書籍を読んでいると、よくこの年がとり上げられている。一番有名なのは、宮台真司の『終わりなき日常を生きろ』だろう。 終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル (ちくま文庫) 作者: 宮台真司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/03メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 54回この商品を含むブログ (82件) を見るまた、大澤真幸が戦後25年を「理想の時代」とし、その次の25年に区分した「虚構の時代」の終わりも95年である。こう

  • 【書評】部長、その恋愛はセクハラです! ★★★★☆ - いいんちょさんのありゃあブログ

    部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書) 作者: 牟田和恵出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/06/14メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見るみのもんたが女子アナへのセクハラを公開放送したのではないか、との疑惑が浮上し叩かれている。また、大阪市の民間出身の小学校の校長が児童のお母さんに言い寄ったことで処分を受け、さらにそいつを研修後に現場に再投入する方針だというぶっ飛んだニュースも飛び込んできた。 こうした騒ぎに触れるたび、われわれ弱い男という生き物はついつい「自分はちがう」を強弁したがる。女性のお尻を無断でさわるようなセクハラは、みののようなテッカテカに黒光りしたオッサンがやることであって、自分は断じてしない! と。 そう思いたいところだが、書『部長、その恋愛はセクハラです!』は、「『うちの会社に限ってセクシャル・ハラスメントなどない』『自分にはセクハ

  • 少子化の総合的分析と政策の提言―『少子化論』 - 事務屋稼業

    良書に出会うとうれしくなる。うれしくなると、140字では飽き足らず長文をしたためたくなる。松田茂樹氏の『少子化論』は、久方ぶりにそんな思いにかられた一冊だった。ちなみにポストの記事名は、書の没タイトルから拝借した。 日少子化対策がはじまってから、およそ二十年。保育所の拡充、育児休業や短時間勤務といった仕事と子育ての両立支援など、政策は一歩づつ前進してきたにもかかわらず、出生率格的な回復にはいたっていない。その理由のひとつとして、少子化に取り組む専門家たちによってつくられた「少子化論」の側に問題があったのではないか、と松田氏は指摘する。 ありていにいえば、巷間流布されている少子化論は一定の方向にかたよっていて、そのかたよりのせいで少子化の全体像がみえづらくなってしまっており、もっと質的な問題がなおざりにされている、ということだ。 こうした問題意識に立ち、松田氏は過去から現在にいた

    少子化の総合的分析と政策の提言―『少子化論』 - 事務屋稼業
  • 小熊『社会をかえるには』:大風呂敷広げといて結論は小学校レベル。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    社会を変えるには (講談社現代新書) 作者: 小熊英二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/17メディア: 新書購入: 8人 クリック: 352回この商品を含むブログ (71件) を見る 書の主張は非常に単純で、社会を変えるためには、ちゃんと自分なりの発言をして声をあげ、デモとかにも参加したりしましょう、ということ。 それだけのために、なんでこんな分厚い(500ページ以上)が必要なのか。まず最初の部分では社会の現状説明なんだけれど、高度成長期から始まってオイルショックでポスト工業社会で、という話。ここで読者が受け取るメッセージはつまり、社会というのは経済に依存する、ということだ。社会を変えるには経済を変える、という話なのか……と思うと、後半になって延々原発の話になるんだけど…… それって関係なくね? いや、著者自身がそれは関係ないことを指摘しているんだ。原発がなぜやめられ

    小熊『社会をかえるには』:大風呂敷広げといて結論は小学校レベル。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 米山『空き家急増の真実』:今後重要になる問題。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    空き家急増の真実―放置・倒壊・限界マンション化を防げ 作者: 米山秀隆出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2012/06/02メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 563回この商品を含むブログ (11件) を見る 真実といっても、別に特別な真実はなくて、原因も対策もごく常識的。いや一瞬、「空き家急増の裏には、実は太平天国教団の陰謀が!」とかいうじゃないかという懸念が脳裏をよぎったが、そんなことはない。きわめて堅実でまっとうな。最近、高齢化とともにまったく利用の予定や見込みがない空き家が増えていて、それを何とかしないと治安面でも環境面でもいろいろ問題が起きるよ、という話を統計的なデータも使って整理しつつ、一部の自治体や他国での対応も見ながら、日で今後どういう施策を進めるべきかを簡潔に論じた。空き家はもちろん一軒家だけでなく、マンションなんかも含まれ

    米山『空き家急増の真実』:今後重要になる問題。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • アマルティア・セン(大門毅[監訳]、東郷えりか訳)『アイデンティティと暴力 運命は幻想である』 - 備忘録

    アイデンティティと暴力: 運命は幻想である 作者: アマルティア・セン,大門 毅,東郷えりか出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/07/09メディア: 単行購入: 8人 クリック: 267回この商品を含むブログ (26件) を見る 書でセンが主張するのは、人間の理性による選択の優位性であり、人間は選択の余地なく唯一のアイデンティティを有しているという「幻想」への批判である。そして、後者に該当する考え方として批判の俎上に載せられるのが、コミュタリアニズムやサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」、文化多元主義などである。例えば、コミュタリアニズムでは、コミュニティにもとづく支配的アイデンティティは「発見」されるものであり、当人には、アイデンティティを選択する権利は備わっていないことになる。これに対して、センは、理性による選択が果たす役割を重視し、一方で、「アジア人であるのと同時

    アマルティア・セン(大門毅[監訳]、東郷えりか訳)『アイデンティティと暴力 運命は幻想である』 - 備忘録
  • 経済はアイデンティティで理解しろ!―『アイデンティティ経済学』 - 事務屋稼業

    『アニマルスピリット』に引きつづき、既存の経済理論に喧嘩をふっかけるアカロフの新刊。今回は「アイデンティティ」に的をしぼって新しい枠組みを構築せんと奮闘している。『アニマルスピルット』で解説した「物語」に関連するものだ。 著者のアカロフ=クラントンいわく、これまでの経済学では、人は個人的な嗜好にもとづく「効用」を最大化するものと仮定されてきた。だが、それでは説明のつかないことが多い。なんで軍隊は新入隊員に厳しい儀式を押しつけるの? 学生は経済的な便益と費用だけで学校選択を考えるって当? 職業によって性別がかたよるのはなぜ? 黒人差別はどうすれば解消できるの?――などなど。 これらの問題については、経済学者たちも考えてきた。そして金銭的インセンティブにとどまらない誘引を研究し、モデル化するという流れが生じた。 アカロフらはそうしたこころみに敬意を表しつつ、ここに「アイデンティティ」なるパー

    walwal
    walwal 2011/07/26
    これ本屋で見かけて気になってたんだよなぁ(山形浩生訳だし)。解説だけ立ち読みしたけど、購入リストに入れておくか。
  • タイミングがあわずに採り上げられないのがとても残念。今後日本のインフラ更新や維持のためにすべきことを具体的にまとめたよい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機 作者: 根祐二出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2011/05/25メディア: 単行購入: 41人 クリック: 617回この商品を含むブログ (20件) を見る これはとてもよいだし重要なテーマを扱っているので、スペースやタイミング的な問題で採り上げられないのは残念。上下水道や学校その他、各種の公共インフラ(書では主に地方自治体負担分)がどんどん老朽化しており、改修更新が必要なものがどんどん増えている。そのための公共投資は莫大なものとなるので、いまから戦略的に考えておかないと大変、というもの。 その計算方法と今後の資金確保の方策などはきわめて具体的で現実的。高度成長期の想定で作られたインフラをそのまま維持することはできない。やはり人口減少に伴い、必要インフラが減ることを考え、優先順位をつけて経費を圧縮しつつ、インフラの廃止を考

    タイミングがあわずに採り上げられないのがとても残念。今後日本のインフラ更新や維持のためにすべきことを具体的にまとめたよい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • REAL-JAPAN.ORG

    This site has been closed.

    REAL-JAPAN.ORG
    walwal
    walwal 2011/06/25
    ちょうど私もこの本を読んでいる。この書評の最後にも書かれているが、「苦しかったら逃げろ(ただし次の一手は忘れずに)」という言葉は印象に残った。
  • 「就社」社会の誕生: 大竹文雄のブログ

    公共事業投資投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題) 菅山真次著『「就社」社会の誕生』 大竹文雄 就職という言葉から、学校卒業時にある特定の会社に「就く」ことを決め

    「就社」社会の誕生: 大竹文雄のブログ
    walwal
    walwal 2011/04/12
    興味深い本だ。購入リストに入れておこう。
  • 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 これは、日はなぜ貧しい人が多いのか?を語るではない。多くの人がとらわれている思い込みを、事実によってそうではないとただすである。「はじめに」にこのの要旨は圧縮されている。 「少年犯罪は増加している、若者は刹那的で貯蓄もしなくなってきている、若者の失業は自分探し志向の強い若者の問題である、日教組の強いところは学力が低い、グローバリゼーションが格差を生んでいる、日は平等な国である、人口が減少したら日は貧しくなる、昔の人は高齢の親の面倒をきちんと見ていた、高齢化で医療費は増える、中国のシステムが優れているから高成長ができる、中国はすぐに日に追いつく、円は安すぎる、経常収支黒字を溜め込めば損をする、国際競争力は豊かな日のために必須のものである、07年まで企業は経営効率化に成功したから利潤を上げていた、90年代の停滞は日が構造

    walwal
    walwal 2010/04/02
    「格差問題の本質は高齢化」同じようなことを飯田先生が言っていたような。年代で区切るんじゃなくて、収入で区切って手当を行えばいいと。/とはいえ、世間の耳目を集めるのは世代論なんだよなorz
  • 悪ガキ教授の自滅? - himaginary’s diary

    「ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」の続編である「SuperFreakonomics: Global Cooling, Patriotic Prostitutes, and Why Suicide Bombers Should Buy Life Insurance」に対し、発売前にも関わらず、既に米ブログ界で批判の嵐が巻き起こっている。事前にレビューのための献を受けた人たちが、相次いで[これはひどい]タグをネットに打ち出したためである。 それらの批判のポイントは、専ら温暖化問題への著者の姿勢に向けられている。著者のスティーヴン・レヴィットとスティーヴン・ダブナーは、CO2排出を減らすという現行の温暖化対策に批判的で、ネイサン・ミルボルト(元マイクロソフトCTO)の主唱する成層圏に二酸化硫黄を撒いて太陽光を反射させる、という方法がより安上がりで効果的、と主張している。これが当

    悪ガキ教授の自滅? - himaginary’s diary
  • [書評]すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠(ダミアン・トンプソン): 極東ブログ

    先日サイプロダクションを辞めたという大槻義彦早稲田大学名誉教授が解説を書かれているので、「ムペンバ効果」は非科学的とかいう、その手のあっさりした内容のかなとも思ったけど、「ネットに潜むカウンターナレッジ」というあたりが面白いかな、著者は宗教社会学者でもあるらしいからこの手の話の単調さはないかもしれないなと、ちょっと期待して、「すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠(ダミアン・トンプソン)」(参照)読んだのだけど、低く見積もった期待以上に、存外に面白かった。 日のネットやマスメディアの状況からズレた部分がそれなりに描かれていて、ああ、海外だとそうなんだよね、日だとそのあたりあまり通じないんだけどね、と思った部分がいくつかあった。というか、偽科学とかいう文脈で読まなくても普通に面白いですよ。オリジナルは"Counterknowledge: How We Su

  • 戦前の少年犯罪〜昔は良かった論の大嘘・改めて思う - すなふきんの雑感日記

    「戦前の少年犯罪」 管賀江留郎著 築地書館少年犯罪データベースドア2007年10月18日 参照 「少年犯罪データベース」についてはすでにネット上で話題になっていることと思うが、今回「戦前の少年犯罪」というタイトルで書籍化され出版された。巷間流布する「昔は良かった」論に真っ向から立ち向かうある意味「無謀」とも言える取り組みで、ステレオタイプ化された「現代」観に洗脳されたある種の人たちにとっては認知的不協和を惹起しかねないかなりショッキングな内容かもしれない。昔、とくに戦前は少年犯罪も親殺しも子供殺しも今より余程少なく平和な時代だったかのようなイメージが何の根拠もなく垂れ流されているようだが、それが大嘘であることを各種データを調べ上げることにより示そうとする労作である。最近過去の日社会を振り返り懐かしがる、いわゆる「三丁目の夕日」ブームなどの動きがあるが、そんなに「昔が良かった」のかと問われ

  • 404 Blog Not Found:書評 - 若者を食い物にし続ける社会

    2007年07月31日04:30 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer 書評 - 若者をい物にし続ける社会 負けたのが誰かなら、わかる。 若者を喰い物にしつつづける社会 立木信 アンカテ(Uncategorizable Blog) - 勝ったのは無党派・リベラルか労組・マスコミか参議院選挙は民主大勝に終わったわけだけど、勝ったのは無党派・リベラルなのか労組・マスコミなのか。 まだ選挙権のない子供たちだ。 というのが書の主張であり、私もそれに同意せざるを得ない。 書「若者を喰い物にし続ける社会」は、現代の日がいかに若年者を搾取しているかを告発した。 目次 - 洋泉社 | 若者を喰い物にし続ける社会 より 目次 プロローグ 若者はなぜ年長者優先パラダイムから目隠しされているのか 第1章 若者政策がこの日でなぜ必要なのか 第2章 若者政策へのパラダイム・シフト 第3章 世代間戦争

    404 Blog Not Found:書評 - 若者を食い物にし続ける社会
  • [書評]私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵): 極東ブログ

    さすがマガジンハウスだけのことはあって、「私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵)」(参照)は単純に面白く、役立つようにできているので、まずはお得なと言えるなと感心した(昔の斎藤澪奈子の編集と似ている)。の、取りあえずのターゲットは高校生かとも思うがむしろ、彼女のように再学習したい二十代後半の女性(男性もかな)がターゲットと見ていいのかもしれないし、そのあたりにニッチの教育マーケットがありそうだ。そう考えると、いわゆる「失われた世代」も後期になると新しい動きが出てくるものだと思った。ちょっと感想が先走りすぎたか。 表題にあるように、著者のおバカ歴がこてこてと書いてあって、さすがにこれは偏差値40だろと納得するしかないリアリティがある、と言いたいところだが、私は偏差値40というのがわからない。自分の世代から偏差値が導入されたのだが私は68だったか72だったか。こ

  • Something Orange -  「萌え」は劣化の証?――『なぜ日本人は劣化したか』

    なぜ日人は劣化したか (講談社現代新書) 作者: 香山リカ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/04/19メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (50件) を見る とはいえ、そう言われて、「では、売れるほうも優先させたいので、幼児への性犯罪には目をつぶりましょう」と答える人はいないだろう。多くの人は、「売れることと社会が安全なことが両立しない場面が来たら、とりあえずは安全を選ぶべきだ」と考えているのではないだろうか。もしそうだとするならば、「萌え」産業の担い手やそれを推進している政府は、どこかで「こんなものを作ってはいけない」と自制心を持つべきだろう。 なげかわしいを読んだ。 香山さんのを読むのはずいぶんひさしぶりですが、最近はこんなものを書いていたのか。いくら新書の品質低下が嘆かれるご時世とはいえ、さすがにこれはないんじゃないか。 全編ツッコミどころの嵐

    walwal
    walwal 2007/07/14
    香山リカは昔、「テレビゲームと癒し」という本を書いていたはずだが……ここまで堕ちてしまっているとは。
  • 1