タグ

ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (40)

  • 消費税増税。来年の花見は、お通夜状態になるか: 極東ブログ

    来年(2014年)4月の消費税率8%への引き上げが決まった。それなりにマクロ経済を勉強してきたように見える安倍首相のことだから、もしかするとこの時期での決定は先延ばしにするのではないかという一縷の望みはあったが、むなしかった。 「この時期で」というのはデフレのさなかということだ。9月27日発表の消費者物価指数(CPI)では、前年同月比0.8%上昇で3か月連続プラスとなり、これをもって同時甘利明経済再生相は、閣議後会見でデフレを脱却しつつある過程にある、と述べたが、加えて、まだデフレ脱却に至っていないことも認めていた。同日のロイター「デフレ脱却しつつある過程=8月CPIで甘利経済再生相」(参照)より。 同相は8月CPIを受け、日経済は「長いデフレから脱却しつつあるという過程にある」との認識を示した。もっとも、電気代やガソリン代など円安の影響を除いたコアコアCPIは同0.1%低下と引き続き水

  • フィナンシャルタイムズによる黒田日銀総裁評価とアベノミクスの道標: 極東ブログ

    3月29日付けのフィナンシャルタイムズ社説に「黒田の警告(Kuroda’s warning)」(参照)として、事実上、黒田日銀総裁就任の国会発言に言及して、その評価が掲載されていた。該当社説は当然、日経新聞かJBPressなどに翻訳記事が掲載されるだろうと思っていたが、現状自分の見た範囲では見つからなかった。特に興味深い話題というわけではないし、今後のアベノミクスを考える指針の参考程度ではあるが、メモがてらに簡単に言及しておきたい。 大ざっぱに「アベノミクス」という呼称を借りると、「アベノミクス」は大筋としてどのようになるか? 困難を伴う、というのがフィナンシャルタイムズの評価である。 How does Japan get from here to there? “With difficulty,” is the answer. 現時点から到達すべき点までの間、日はどのようになるのか。「

  • ランチドレッシング、売ってた: 極東ブログ

    春の陽気に誘われて散歩がてらにあまり使っていないスーパーマーケットにまで足を伸ばして、適当に材を買ったのだけど、そのおり、たまたま、ランチドレッシングを見つけた。え? あるの? 日に? 驚いたのである。しかも、キューピーだった。 キューピーのドレッシングのラインナップはけっこうウォッチしているのだけど、うかつだった。いつごろ出たのか気になって、帰宅してからググってしまったよ。そうしたらわかったのだけど、今年の1月25日に発表という話だった。毎日新聞のサイトに「キユーピー、「バターミルクランチドレッシング」を発売」(参照)という発表記事まであった。けっこう、力入れてんじゃん。記事を読むと、その意気込みに少し笑える。 キユーピーは、当社ドレッシングの主力シリーズ、金キャップシリーズから、牧場(RANCH)を語源にもつ「キユーピー バターミルクランチドレッシング」を新たに発売します。 「バタ

    walwal
    walwal 2013/03/13
    試してみたがカロリー高いなあ。/たまに使う分にはいいかもしれない。
  • 11月20日付けフィナンシャルタイムズ社説報道点検資料: 極東ブログ

    11月20日付けフィナンシャルタイムズ社説の抄訳が日経に掲載された(参照)。ジャーナリズムの報道点検という視点からのみ、原文と補助としての試訳を参考資料として示しておきたい。その意味で、あくまで参考資料の提示ということであり、論評はこのエントリーでは控えておきたい。 Tokyo manoeuvres(参照) 【日経訳】[FT]日銀の独立性を尊重せよ(社説) 【試訳】日政府の戦術 As Japan’s election campaign began this weekend, battle lines were being drawn over the dire state of the economy. Caught in the middle is the Bank of Japan, whose cherished independence is now under threat.

  • [書評]これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義(ウォルタ-・ル-ウィン): 極東ブログ

    強い通り雨が過ぎて晴天の空が現れたとき、私は小高い場所か、空を広げる場所を探す。太陽を一瞥してその反対の空を見上げる。運が良ければ、そこに虹がある。大空を渡す虹がきれいに見えているなら、円弧の外側に目を向け、もう一つの虹、薄い副虹を探す。虹はしばしば二重になっているのだ。主虹と副虹。そして、その二つの虹の色の順序が逆になっていることを確かめ、すこしうっとりとした気持ちになる。 なぜ、主虹と副虹と色の順序が違うのか? その前になぜ虹が現れるのだろうか。その説明は比較的簡単な物理学で説明できる。もし私の横に同じ虹を見ている人がいて、そのことに疑問を持つなら説明したい。なぜ? 私は虹が好きだし、その仕組みも好きだ。物理学が好きな少年だった。 そうした思いがそのまま書「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義」(参照)にある。主虹と副虹もきちんと実験を含めて説明されている。そうだ、

  • 最終餃子: 極東ブログ

    「夢も希望もない?」 「ないですよ。しょぼーんという感じ」 「餃子をうといいよ」 「餃子ですか?」 「作ろうか?」 「簡単に作れるもんですか?」 「じゃ、最終餃子」 材料 豚ひき肉 120g ネギ 1 市販の餃子の皮 20枚くらい 塩とコショウ 「これだけ?」 「これだけ」 1 塩コショウを入れてよく練る 豚ひき肉をボールに入れ、塩小さじ1/2、コショウ適当(ちょっと多めくらい)。これを竹べらでよく練る。 あわてず、竹べらで潰すように練っていく。粘りが出て、脂身の白いところが均質になるくらいまで気長に練る。 2 ネギのみじん切りを作る ネギのみじん切りはいろいろな方法があるけど、断面が十字になるように包丁を入れて、端からざくざくと切っていくといい。 「あまりみじん切りって感じじゃないような」 「別にかまわないよ。むずかしかったらスライサーでもいいよ」 3 みじん切りのネギと練った豚ひき

  • 2015年の春ごろに日本消沈: 極東ブログ

    大阪維新の会による「維新八策」最終案の全文(参照)が出たので読んでみたのだが、正直、皆目意味がわからなかった。なにより、日銀改革に言及してない点が不思議ですらあった。自分の理解が至らないのでなんだが、その他の点でも新味はなく、政権交代時の民主党のような威勢の良さだけで押すなら、現在の民主党のように躓き、政治の第三極とはならないだろう。 むしろ、自民党党首選に臨む安倍元首相のほうがこのところ、日銀改革について明確に言明していることを確認した。その点で今回は支持したい気もしないではないが、身体的に首相職に耐えられるとも思えない。そこは可哀想だなと思うが、自民党全体の動向を見ていると、安倍さんがいくら頑張っても思うようなまともまりにもならないだろう。それでいながらまたぞろ反・安倍勢力のデマが飛び交うのもげんなりする。 日政治はどうなるのか。わからないといえばわからないが、わかる部分もある。わ

    walwal
    walwal 2012/09/02
    この道しかないのかorz/
  • ヨーグルトの水を切ると濃厚ヨーグルト: 極東ブログ

    先日コンビニで「濃密ギリシャヨーグルト」(参照)というのを見かけて「へえ、懐かしいな」と思って買ってべてみた。なるほどギリシアのヨーグルトと同じだ。もにょっとした感じがあった。 言うまでもないことだけど、トルコのヨーグルトもこれと同じ。そしてどっちの国でも、ザジキ(τζατζίκι)と言って、塩揉みして薄く切ったキュウリを、擦ったニンニクで香りを付けたこのヨーグルトで和えた前菜(メゼ)が有名。よくべる。オリーブオイルやレモンやミントを加えてもいい。そのままべてもいいし、パンに付けても、ケバブに付けてもいい。焼き茄子につけても美味しい。 トルコでもザジキで通じるけどジャジクとか言う。正確にいうと、ザジキのヨーグルトは牛乳から作ったのではなく山羊や羊のミルクから作る。シェーブルチーズのようなこってり感というか臭いはある。私はけっこう無臭な人なんだけど、これ毎日っていたら一週間くらいして

    walwal
    walwal 2012/08/14
    こんなに簡単にできるんだ。
  • カレーの夏: 極東ブログ

    カレーはあまりべないほうなのだが、今年の夏はどういう風の吹き回しかカレーばっかりっている。三日に一度くらいだろうか。 自分で作るときはインスタントのルーを使う。その場合、箱に書かれたレシピ通りに作る。隠し味とか工夫とかするとろくでもないことになるからだ。 それでもカレーをなんども作っていくうちに、ちょっとアレンジし始めたら、けっこう楽しい。こういうのありかと思っていたら、そう思っている人は世の中にすでにいるもので、そのコンセプトの「喝采!家カレー―いつものルウだけで。うまさ新境地」(参照)を見つけた。これ、参考になりますね。いくつか試してみると「うまさ新境地」というよりも、意外と味は定番どおり。日人のくちに合わせた印象。 このには各社のインスタントのルーについての一覧説明があって、これも面白かった。かねがね、各社のルーの違いってなんなのかよくわからなかった。以前いくつか試してみて

    walwal
    walwal 2012/08/09
    私も『地中海カレー』はお気に入り。うまいんだよなあ。
  • 国会の壮絶な茶番の陰で繰り広げられている対決: 極東ブログ

    昨日の国会は壮絶だった。これまで国会の怒号・乱闘だの深夜の牛歩だとフルコースでひどいものを見てきたと思っていたが、昨日は格別の一品だった。そもそも国会の体をなしてなかった。定員削減の司法判断を反映しないからそもそも違法だという斜め上の話ではない。まずもって国会が国民代表の熟議の場になっていないのである。国会の議論でも民主党党内の議論でもなく、党間の密談でやっちゃえって、なんですか、これ。 戦前の大政翼賛会ってこういうものだったのだろうなと感動を新たにしたのだった。 マニフェストを自ら堂々とご破算にした民主党は今後どんな政策を打ち出してもギャグにしかならないから、もう二度と国政に復活する目はないと思う。麻生さんがあれだけ景気に配慮していたのにそれを忘れて、弾力条項打ち消した消費税増税をそのまま飲む自民党も、自滅。なにが野党だよ。政権受け皿になってないじゃん。 こんな国会には参加できないとして

  • 民主党・自民党・公明党の三党合意で描く日本の近未来: 極東ブログ

    報道を聞いているかぎり日政治はお先真っ暗という印象がぬぐえない。民主党の自滅はとうの昔に済んだ話だが、野党自民党も民主党の毒饅頭である三党合意をって頓死してしまった。主要二政党が滅んで生まれ出たのが国民の血税を啜る増税翼賛会である。こんなろくでもない戦前政治の怪物みたいなものはさっさと滅ぼしてしまえと言いたいところだが、その後には「万人の万人に対する闘争」しかないだろう。国家の混乱である。それよりは隣国と仲よく独裁政治であれ国家に政治が存在しているほうがまだましかという気すらしてくる。これはもうどうしようもないなと落胆していたのだが、ちょっと気を取り直して事態を冷静に見てみようか。 要は三党合意である。実際にはどのような合意だったのか。民主党サイト「社会保障・税一体改革で民主・自民・公明の3党実務者合意案まとまる」(参照)に歪んだスキャン画像として、次の3文書がある。(1)3党実務者

    walwal
    walwal 2012/06/18
  • 野田政権「社会保障と税の一体改革」をフィナンシャルタイムズはどう見ているか: 極東ブログ

    野田政権「社会保障と税の一体改革」をフィナンシャルタイムズはどう見ているか。5月21日の社説に興味深い指摘があった。日経済について言及されているので翻訳が出なければブログで拾っておこうかと思っていたら、案の定、出た。JB Pressからだった。「Financial Times 社説:日経済、1~3月期の伸びは続かない」(参照)である。 この社説、どのくらい注目されているのかと見ると、ツイッターでの言及が34、はてなブックマークが12、フェイスブックのいいねが37。どちらかというとあまり振るわない。しかも、それらのコメントを見ると、ネットにありがちとも言えるのだが、否定的なものであったり、論とは関係ない部分に釣られていたりするものが多い。まあ、しかたがないのかもしれない。 JB Pressの訳文を原文とざっと照合したが、訳漏れもなさそうで、プレーンに訳されている。なかなかするどい指摘で

  • 野田政権「社会保障と税の一体改革(消費税増税)」の見取り図: 極東ブログ

    謎と言ってもよいのではないかと思う。野田現政権「社会保障と税の一体改革」が、である。わずかではあるが自分なりの整理と見通しを書いておきたい。 今回の消費税増税は、増税日の第一歩 「社会保障と税の一体改革」といっても根幹は、村山内閣以降18年ぶりの消費税増税法案である。3月30日に閣議決定され、国会に提出された。閣議決定とはいえ、政権交代のマニュフェストにもなく、与党民主党のなかで合意されているわけでもない。民主党の有力者と騒がれている小沢一郎代議士も反対している。野党自民党としては、与党民主党内の合意ができてから審議に応じようとしている。与党がまとまっていないければ、野党の対応もできないのは当然だろう。 閣議決定された消費税率引き上げ法案は、消費税率を二段階に分け、現行の5%から10%に引き上げることが表向きの目的である。一段階目は2年後の2014年4月でここで8%になり、二段階目は20

    walwal
    walwal 2012/05/29
    そうそう。「消費税増税」以外の言説がぶれぶれで、野田首相の言う「税と社会保障一体改革」の全体図がさっぱり分からんのよね。/ひとつの見取り図としてはいいまとめかも。
  • みなさん中央銀行について何かご存じですか?: 極東ブログ

    みなさん中央銀行について何かご存じですか? 「中央銀行ですよね。山梨県?」なるほど山梨中央銀行ってありますね。ほかのみなさん、どうですか?「あたし知ってます。偉い人が使う銀行です」 みなさんが使ってるんですよぉ。「使ってませ~ん」ほかにお答えはありますか?「お札刷っているところです」そうです。はい、この千円札をよく見て下さい。カメラさん寄って。日銀行券って書いてありますよね。日の中央銀行である日銀行が刷ったからんです。「あ、ほんとだ。書いてある。知らなかった」そうなんです。「銀行ってお札刷るんですか?」いえいえ。「中央銀行だけはいいんですよね。でもなぜいいの?」いい質問ですね。では中央銀行ついてご説明いたしましょう。 中央銀行は英語でセントラバンクといいます。パネルを見てください。中央に英語で"Central bank"とありますね。そしてまわりに銀行があります。 「やっぱり偉いんじ

  • [書評]浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか(島田裕巳): 極東ブログ

    書「浄土真宗はなぜ日でいちばん多いのか」(参照)の表題の問いについて関心がある人なら、それは「おわりに」の数ページが扱っているだけなので、さっとそこだけ立ち読みすれば終わる。ただ、さっと読んでわかる回答は書かれていない。筆者の用意した回答としては「庶民の宗教だから」というのが筆頭に来るが、それが明瞭に支持された解説に拠らずややわかりづらい印象を受ける。しかし、そこは書の欠点ではない。 むしろ書全体を読めば、明瞭な答えに導かれる。つまり、浄土真宗は帯から家系による寺の相続が可能になったこと(来寺はそういうものではない)と、帯に伴う縁組みで閨閥が形成できることだ。 浄土真宗を宗教としてみるとわかりづらいが、諸侯や商店の特異とも見ればよいとも言えるだろう。浄土真宗藩や浄土真宗店とでもいうようなものである。さらに江戸時代に幕府から特別に保護されたことの要因も大きい。 ただし、それらの

  • ウォーキングには心拍計付き時計を: 極東ブログ

    適度な運動が健康によいと言われているが適度にするには心拍数の管理が重要になる。ジョギングでも身体への負荷を調整するためにハートレートモニター(参照)を使う人が多い。私もPOLAR(ポラール)のを使っていた。が、いちいち胸バンドをするのが大げさに思えてくる。また、心拍数を管理しながらのエクササイズにと先日「カラダトレーナー」(参照)を買って使ってみた話は書いたが、小うるさいメッセージや安っぽいデザインにはいまいち感もある。ウォーキングとかなら、もっと簡便な心拍計付き時計が欲しいな。 ウォーキングを健康のためにする人は多い。歩けば気分転換で健康にいいのだが、そういう心理的な効果だけではなく、身体的な健康維持として有酸素運動にするなら適度に心拍数に上げる必要があり、それだとちょっと競歩に近いウォーキングになる。ウォーキングも負荷の調整が意外と難しい。心拍計を見ながら適切な負荷をかけることが重要に

    walwal
    walwal 2012/03/03
    私はウォーキングの最中に、指を首に当てて心拍数を測っているけど、こういう道具を使って、数値管理した方がいいかも。
  • [書評]円高の正体(安達誠司): 極東ブログ

    はなぜ円高なのか。ずっと円高基調が続いているので疑問に思わなかったり、欧米での金融危機との関連で考える人もいるだろう。だが、円高のもっとも基的な要因は何か、またそれがどういう意味を持つのかと考えるなら、書「円高の正体」(参照)の解説がわかりやすい。 なにより重要なことは、日の円高という現象がデフレの別相であることも明らかにしている点だ。その意味では書の書名は「デフレの正体」と言ってもよいだろう。その書名をもって広く読まれた別の書籍の主張(人口減少によるとする主張)が間違っていることも示されている。 書は円高の仕組みを解説するだけに留まらず、日にとって「良い円高」なるものが存在しないということを詳しく説明した後、円高の別相であるデフレの解消のための金融緩和政策に日銀行が強く志向することも求めている。 その点では、書はいわゆるリフレ派と呼ばれる立場の主張を、新書の形式で手短

  • 米国の婚姻率減少の理由はなにか: 極東ブログ

    目黒公証役場事務長・拉致事件の平田信容疑者(46)は17年に渡る逃亡生活を続けた。その彼をかくまっていたとされる女性(49)が出頭した。二人は14年間生活していたらしい。逃亡生活が落ち着く以前からすれば16年にも及ぶのではないか。すると、そうだな、それは「愛」って呼んでもいいのかもしれないなと思ったものの、もちろん男女の内情というものはわからない。それでも事実婚という関係だったのだろうか。そうすると、婚姻率には含まれないことになる。いや、それ以前に逃亡生活か。 米国の婚姻率が減少しているという話題をBBCが取り上げていた。題は「なぜ米国の婚姻率は急速に減少したのか?(Why is the US marriage rate falling sharply?)」(参照)。ネタは調査会社フューが昨年末公開した米国の婚姻状態についての報告である(参照)。 BBCにつられて、ではどれだけ米国の婚姻率

    walwal
    walwal 2012/01/10
    結婚市場の変化については、ティム・ハーフォード先生が「人は意外と合理的」で取り上げていたな(「離婚は過小評価されているのか」という章)。/先生曰く、経済の変化で結婚を「無期限に先延ばす」のが合理的な選択に
  • [書評]心から愛するただひとりの人(ローラ・リップマン): 極東ブログ

    ローラ・リップマンの短編集「心から愛するただひとりの人」(参照)には、17編もの小編が四部構成で収録されている。ハヤカワ・ミステリ文庫であることからわかるように作品はどれも分類上は推理小説と言ってよく、大半の作品には犯罪や謎解き、探偵といった要素もある。だがミステリーを堪能するには短く、またそうした要素にあまり力点は置かれていない。読後の印象としては純文学に近い。 作品の随所に軽快なユーモアと絶妙な悪意の笑いが満ちていて、読書を堪能させる。 作者リップマンの文章技量にも圧倒される。大半を訳している吉澤康子の文章も読みやすい。だが、小編を次から次へと読み進めることはできない。一編ごとに心の奥に響く。「愛とはなんだろうか」という照れくさい問題について、さらに気の重い、具体的な女性という存在感から、じりじりと再考が迫られる。現代中年女性の、現代中年女性による、現代中年女性のための作品群とでも言い

    walwal
    walwal 2011/12/30
    まさかfinalvent先生のブログでローラ・リップマンが取り上げられるとは。/たしかに気軽に読み進めることができない短編集だよなぁ。
  • [書評]ボードゲームカタログ(すごろくや): 極東ブログ

    ただ、「ボードゲーム」と言われても、ピンと来ない人もいるかもしれない。ようするに「すごろく」である、というと別の誤解を招く。「人生ゲーム」みたいなゲーム、「モノポリー」(参照)とかね、なんて、あー、すまん、この二つは載ってないんです。ちょっと違う。 基は、「ドイツボードゲーム」と呼ばれるタイプのゲームだ。ドイツで10年くらい前から話題になって毎年、各種作成されるようになった、卓上で数名で遊べる創作ゲームである。 ポイントは、大人も面白いということ。頭を使うタイプが多いが、チェスみたいに頭だけというゲームではない。リアルな人間が集まってわいわい、一、二時間を熱中して過ごすことができる。麻雀みたいな面もあるし、僕は麻雀とかやらないけど、麻雀より面白いんではないかと思う。いかが。 著者は「すごろくや」となっていて編著という側面もあるのだろうが、実際に書いたのは、代表の丸田康司氏である。あとがき