現金にゴージャスな貴金属、高級車、靴にバッグに衣料品、電化製品に最新のハイテク機器、さらにはペットなどなど、本物そっくりなんだけど実はほとんどが紙でできているというこれらの商品は、ご先祖様の墓参りにお供え品として使用されるものだ。 中国、香港、台湾などでは、故人の生前好きだったものや、あの世ライフが楽しめるようなペーパークラフトのお供え品を、墓を掃除する風習がある清明節に墓の前に供えるという風習があるという。 これらの品々は、米ニューヨークのブロガーが中国を訪れた際、店内で撮影したものだそうだ。ていうか逆にこれ、ペーパークラフトグッズとしておままごととかに使ってみたくなるほど、本当になんでもそろっている。お供え品は数百円から買えるそうだ。 ■1. この画像を大きなサイズで見る ■2. この画像を大きなサイズで見る ■3. この画像を大きなサイズで見る ■4. この画像を大きなサイズで見る
中国の不動産バブルは、「魂の帰る場所」にも大きな影響を及ぼしている。中国に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏がレポートする。 * * * 中国都市部に見られる不動産価格の凄まじい値上がりは、すでに日本でも有名である。中国でいう不動産価格は、すなわち上物を除いた土地の使用料のことだが、永久賃貸――70年の賃貸――を地価としたみなした土地の価格は、依然としてほぼすべての都市で値上がりを続け、北京などでは15%近い値上がりとなっているのだ。 こうした傾向は中国人の生活にさまざまな影響を及ぼしているが、今年、その最も大きなものの一つに数えられるのが墓地問題だ。 『人民日報』日本語版によれば、〈北京の大興天堂公営墓地を例に上げると、高級霊園墓地の販売額はすでに最高145万元(約2278万円)に上り、北京豊台区思親園骨灰林にある5つの「亭子墓」では、すべてが200万元(約3142万円)に達している。富裕層
★(4) 金は墓まで持っていけない。確かにそうである。しかし、中国にはびこる拝金主義を前にしては、この言葉は全く意味を持たない。 北京市や西安市、広州市などの大都市では、不動産バブルと高齢化の影響を受け、墓地の価格上昇率は年20%以上に達し、住宅価格の上昇率を超えている。北京市内の高級霊園では、200万元(約3200万円)に達しており、約1平方メートルの標準的な墓地でも、総費用で60万元(約960万円)を下らないケースもざらだという。 そんななか、一般庶民の埋葬は、合同の納骨堂に入ることができればいい方で、さらにコストがかからない海への散骨も一般的となってきている。 変わったところでは、ネット上のサイバー墓地などもある。どうしても墓を持ちたい庶民に対しては、無縁仏を勝手に転売する“闇墓地”ビジネスも出現している。 一方、巨万の財を築いた富豪たちは、成功の証しとして各地に競って豪華
唐の詩人“杜牧”(803~853年)の有名な七言絶句に『清明』がある。“清明時節雨紛紛、路上行人欲断魂、借問酒家何処有、牧童遙指杏花村”これを現代語訳すると、「清明節の時期で雨がしとしと降っている。道行く旅人はうんざりして、酒が飲めるところはどこかと尋ねると、牛飼いの少年が杏の花の咲く村を指さした」となる。のどかな春の情景を彷彿(ほうふつ)とさせる名詩であるが、この詩からも分かるように、「清明」あるいは「清明節」という言葉は唐代には既に存在していたし、その起源は2500年前の周代にさかのぼる。 1年の季節の移り変わりを示す「二十四節気」は「立春」から始まるが、「清明」はその4番目の「春分」に続くもので、本格的な春が到来して新たな息吹に満ちた清々(すがすが)しい季節、それが「清明」である。中国では毎年「清明節」の日には、先祖の墓に参り、草むしりをして墓を掃除する習慣がある。春分の時期に行われ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く