仕掛けさまざま 日本人向け 東日本大震災の被災者への募金活動が盛んに行われているが、募金活動を目的に運営する「寄付サイト」も活躍している。震災発生後2週間で、1年間の15倍を超える募金を集めたサイトも出現。「欧米に比べて寄付意識が低い」とされてきた日本の寄付文化を育てようと、工夫を凝らしてきたさまざまなサイトが震災を機に存在感を増しているようだ。(池田証志) 「今年を『ネット募金元年』と呼んでいいのでは」と話すのは、非営利団体への募金活動を支援するサイト「ジャスト・ギビング・ジャパン」の業務執行理事、佐藤大吾さん。阪神大震災で生まれた「ボランティア元年」にちなんだ言葉だ。 同サイトの仕組みは10年前に、英国のジャスト・ギビングが始めたもの。特定の非営利団体への募金を呼びかける人が「3カ月間禁煙」「マラソンで完走」といった個人的な目標を立て、それを応援する人が寄付した資金を非営利団体に贈る。