全国のがん患者の情報を一元管理する「全国がん登録法」が6日の衆院本会議で可決、成立した。超党派議員連盟が議員立法で今臨時国会に提出、既に参院は通過していた。同法の成立を受け、都道府県と国立がん研究センターは、システム整備に着手。早ければ2016年1月に全国がん登録制度がスタートする。【君塚靖】 同法は、超党派の国会議員でつくる「国会がん患者と家族の会」がまとめた。冒頭で、全国がん登録の実施により、がん医療の質向上やがん予防を推進するなどと立法の趣旨を明確にしている。全国がん登録制度で、すべての病院はがん情報を都道府県に届け出ることが義務付けられる。診療所は、手上げ方式となり、実質的に任意での届け出となる。また、集積された情報は、適切に管理するよう規定し、漏えいした場合などには罰則がある。 「国会がん患者と家族の会」のメンバーで、同法の取りまとめ役を務めた自民党の塩崎恭久衆院議員は、キャリ