貧困・自殺・看取り・葬儀 目の前にある現実を受け止めて、人として何が出来るか。中下大樹の取り組みを発信していきます。 「自宅死増加政策」の落とし穴 色平哲郎先生 大阪保険医雑誌 05年10月号 私の村では枕辺に集まった家族に見送られて黄泉へと旅立つことが「大往生」として、いまも根づいている。 これを可能にしているのは、家族や近隣の人間関係が「互助の網」として機能しているうえに医療提供者と患者の家族の間に「あうんの呼吸」とでも呼ぶしかない「看取りの作法」が一種の文化として連綿と受け継がれてきたからだ。 ... 「そろそろ、ですね」 「よろしくお願いします。じいちゃんも帰りたがっています」 そんなやりとりが交わされるまでもなく、あうんの呼吸で、看取りという人生の大団円に向かってドラマがひっそりと展開される。 大都市の高層マンションなどと違い、持ち家が多く、終末期ケアから事後の葬送まで物理的に
高齢になっても住み慣れた自宅に1人で住み続け、穏やかに死を迎える「在宅ひとり死」が注目されている。老いと共存し、自由を満喫しながらの自宅での死。しかし、その実情は暗いイメージの孤独死と紙一重だ。「在宅ひとり死」について考えた。(清水麻子)◇ 高まる関心 8月末、東京都内で開かれた社会学者の上野千鶴子さんらによる「在宅ひとり死」の準備セミナー。450人以上の高齢者らが詰め掛けた。 平成21年に上野さんが在宅ひとり死の概念を提唱して以来、社会の関心は高まる一方だ。しかし、現状は、なかなかかなうものではない。 厚生労働省の平成23年の調査では、自宅での死亡は約1割にとどまり、約8割が病院で亡くなっている。背景には、介護保険が、家族がいることを前提に設定され、1人暮らし仕様になっていないことなどがある。 しかし、上野さんによると、(1)本人の強い意志(2)経済力(3)家族の同意-があれば、在宅ひと
08年2月24日放送 全編50分 <NHK HPより> 人生の最期を、どこで、どう迎えたいのか。 本人の願いに、徹底的に向き合う医師がいる。 横浜市瀬谷区の開業医、小澤竹俊さん(45)。体と心の痛みを取り除く"緩和ケア"を専門として、主に末期がん患者らの、在宅での最期を支える。一昨年10月に開業して以来、看取った患者の数は100人余りにのぼる。 末期のがん患者が最期を過ごす場は、病院から在宅へと急速に変わっている。医療費削減のため、医学的に改善の見込みがない長期入院患者への診療報酬が引き下げられ、末期ガンの患者の多くが"難民"となった。しかし現実にはそれを担える診療所は少ない。 小澤医師は、診察中の患者との会話を全て記録している。患者の内面に隠された本当の願いを探り出し、どう支えればよいのか、方法を見つけるためだ。 どうすれば、在宅で穏やかな死を迎えられるのか。番組では、在宅
「「最期まで自宅」は1割、国の目標と乖離」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000002-cbn-soci)が報じられている。<以下引用> <国民の6割が病院以外での看取りを希望しているとして、在宅死の割合を2025年までに4割に引き上げるという厚生労働省の目標について、神奈川県保険医協会が実施した県民意識調査では、「最期まで自宅を望む」と答えた人が1割程度にすぎず、厚労省の“思惑”と現実には大きな乖離(かいり)があることが6月6日までに分かった。青森県保険医協会が昨年行った調査でも、同様の結果が示されており、終末期医療の在り方が問われそうだ。終末期医療については、厚労省の「終末期医療に関する調査等検討会」が04年にまとめた報告書で、「(看取りについて)自宅を希望している国民が約6割」と発表。これを受け、厚労省は「患者の意思を尊重し
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