先回の記事で「保守と革新」「タカとハト」「右派と左派」等の二者択一のレッテル貼りが如何に意味のないものであるかを論じたが、「分かりやすい区別で人間や人間のグループを評価したい」という多くの人たちの欲求は無視出来ない。 「良い人と悪い人」「賢い人と馬鹿な人」「強い人と弱い人」等は分かりやすい区別であるが、主観的な決め方しか出来ないので、公正を期するのは難しい。 そこで、私は、「誠実な人」と「不誠実な人」という切り口で人を区別する事を提唱したい。そして、「誠実な人」とは「真実を知ろうとする事に真摯であり、そうして知り得た『真実』と、筋の通った『論理』に基づいて全てを考え、それをベースにして他の人にも語りかける人」と定義したい。逆に「不誠実な人」とは、「事実関係を確認したり、自ら論理立てて考えたりせずに、盲目的に何かを信じ、他の人もそれに賛同するように声高に語りかける」人だ。 このように考えると