日本人のほぼ二人に一人ががんになる。つまり隣の人がなれば、あなたはならないし、あなたがなれば隣の人はならない。二人を分けるもの、それは普段の生活の中に隠れている。 コーヒーを1日5杯以上 朝の会議、昼食後のデスクワーク・・・瞼が重くなるとき、コーヒーを口にする人は多いのではないか。そんなコーヒーには「飲みすぎると身体によくない」というイメージがある。ところが、コーヒーをよく飲む人は、がんになりにくいという研究結果が出たという。 「コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人と比べ、肝臓がんの発生率が約半分に減り、1日の摂取量が増えるほど、発生率が低下するというデータが示されました」 こう話すのは、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部長の津金昌一郎氏(55歳)。この度、対がん運動に功績のあった個人や団体を対象とする「朝日がん大賞」を受賞した人物だ。その授賞理由の一つとなった