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ブックマーク / blog.livedoor.jp/science_q (16)

  • 加齢臭の正体 - サイエンスあれこれ

    2012年06月13日 03:12 カテゴリ科学と暮らし 加齢臭の正体 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 動物は一般的に、ニオイをたよりに交尾相手の年齢、近縁度、病気の有無などを判別すると言われていますが、ヒトでは、ニオイはそれほど重要視されていないの かもしれません。確かに、相手の見た目で惚れる「一目惚れ」というのはあっても、ニオイに惚れる「一嗅惚れ」というのはあまり聞きませんからね。しかし、 米・ペンシルベニア大学・モネル化学感覚研究所のJohan Lundström氏は、おじさんの臭いと悪名高い加齢臭という言葉の存在が示すように、ヒトにも加齢に伴って発生するニオイを検知する能力が備わっているのではと考えました。そんな、ヒトのニオイに関する研究から、加齢臭の意外な正体がわかったようです。 Lundström氏らは、3

    yuigon_info
    yuigon_info 2012/06/13
    「加齢臭」と言うとまがまがしいですが、おじいちゃん・おばあちゃんやひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんのにおいと思えば、印象も変わるかと。
  • 研究資金の新たな調達法〜クラウド・ファンディング - サイエンスあれこれ

    2012年05月07日 04:07 カテゴリ科学コミュニケーション 研究資金の新たな調達法〜クラウド・ファンディング Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet iPS細胞研究の第一人者、京都大学の山中伸弥教授が、研究資金調達のためフルマラソンに出場したというニュースがありました。昨今は、山中先生ほどの研究者ですら、研究資金調達に苦労し ているようです。ましてや、それほどではない無名の研究者にとって研究資金調達の難しさは、言わずもがなといえるでしょう。というのも研究実績と研究資金 は、卵が先か鶏が先かの話のように、どちらかが先に実現するというものではないからです。資金がなければ、研究はできず、研究ができず実績がなければ、資 金を得ることは難しいからです。 このような状況の中、数年前から話題になりつつあるのが、インターネットを介した

  • 長生きの秘訣とは(1/3) - サイエンスあれこれ

    2011年12月05日 23:37 カテゴリサイエンス最前線 長生きの秘訣とは(1/3) Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 長生き遺伝子として一世を風靡したサーチュイン遺伝子にも陰りが見え始め(過去記事)、少しでも長生きしたいという人々の夢に、科学は何の希望も与えられないのでしょうか。いやいやそんなことはありません。科学は、人類の忠実な下僕として、人類の最大幸福を目指し、日々まい進しております。今回は、そんなあくなき長寿の夢を実現せんと挑戦しているサイエンス最前線を3例ご紹介しましょう。 ■      長寿は遺伝 長生きするためにはどんな努力だってするという方にとっては、のっけから期待を裏切るようなタイトルで恐縮なのですが、日々不摂生をして、もう長生きなんてあきらめたという方には朗報です。そう、長生きのための努力なんて所

  • 心筋梗塞、なるなら屋外で? - サイエンスあれこれ

    2011年02月07日 07:42 カテゴリサイエンス最前線〜医薬 心筋梗塞、なるなら屋外で? Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 突然の心臓発作で亡くなる人が年間30万人もいるというアメリカで、最近興味深い報告がありました。病院や自宅で心筋梗塞になった人の生還率がたったの12%だったのに対し、屋外でなった人のそれは34%もあったというのです。どうしてこれほどまでに大きな差が生まれたのでしょうか?最近巷でやたら目にするようになったAED(自動体外式除細動器)のおかげなのでしょうか?どうもそうではないらしいのです。 報告によると、屋外でかかりやすいのが、除細動器で治りやすいタイプの心筋梗塞だからだというのです。というのも、このタイプの心筋梗塞は、心筋梗塞の症例全体の1/4に過ぎないのにも関わらず、AEDがすぐ近くにある屋外で

  • 学術論文に査読は必要か? - サイエンスあれこれ

    2010年10月12日 03:19 カテゴリ科学コミュニケーション 学術論文に査読は必要か? Posted by science_q No Trackbacks Tweet 先週号のPNAS(米国科学アカデミー紀要)で、Linda B. Buck(リンダ・バック)の2005年の論文が取り下げら れたことを知りました(購読無料)。理由は明快、再現性が取れなかったというものです。リンダ・バックとは、におい受容体の発見で2004年のノーベル生 理学・医学賞を、師匠でもあるリチャード・アクセルとともに受賞した、超一級の研究者です。これだけ大物だと、何人もの共著者からなる論文の取り(責任著 者)を務めることもあるので、名前だけとは言わないまでも、実質的にはほとんど関与していない論文かと思いきや、著者は彼女を含めたったの3人です。どう してこういうことが起こるのか?それには、もちろん絶えず論文による成

  • 頭が良いのは何のため?〜ニューカレドニア・カラスの場合 - サイエンスあれこれ

    2010年09月21日 06:49 カテゴリサイエンス最前線〜脳 頭が良いのは何のため?〜ニューカレドニア・カラスの場合 Posted by science_q No Trackbacks Tweet 以前書いた、ニューカレドニア・カラスの知性に関する記事の中で、このカラスは、どうしてここまで頭がいい必要があったのかが不思議だと書きましたが、どうやらその理由がわかったようです。Science誌9月17日号に掲載された、オックスフォード大学の研究チームによる報告によると、その秘密は、頭を使わないとべられないエサにあったようです。ニューカレドニア・カラスは、小枝を器用に使い、木の穴からカミキリムシの幼虫を取り出してべることが知られています。彼らの道具使用は、単なるモノマネの類より高度で、特定の目的以外にも柔軟に道具の使い分けをする「道具のメタ使用」ができることから、知性の原点を探るモデル動

  • 食べすぎは太るだけじゃなかった - サイエンスあれこれ

    2010年07月12日 08:06 カテゴリ科学と暮らし べすぎは太るだけじゃなかった Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet べすぎて太る のは、まあ誰でも理解できますが、今回、J. Exp. Psychol. Anim. Behav. Proc.という雑誌の4月号に掲載された論 文によると、べすぎると記憶力まで低下するらしいことが、マウスの実験で明らかとなったようです。それも、太るよりもずっと早く・・・ その結果は驚くべきもので、高カロリーを与えられたマウスは何と72時間後に受け た空間記憶テストの成績が顕著に悪くなったそうです。それでも、これだけなら、べ過ぎて体調が悪くなっただけで、脳に直接ダメージが与えられたわけじゃ ないのではとも考えられます。でも、恐ろしいのは、高カロリーを与えられてから30日後には、今

    yuigon_info
    yuigon_info 2010/07/12
    満腹と深酒は、脳の働きを低下させるでしょうな。明らかに。
  • 野に出て学べ - サイエンスあれこれ

    2010年04月16日 00:09 カテゴリ科学コミュニケーション 野に出て学べ Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 子供の学力低下に 悩むのはどこの国も同じのようで、最近オバマ大統領によって改定された「落ちこぼれゼロ政策(No Child Left Behind policy)」なども、その危機感の現れと言えるでしょう。その他にも、「大学入学までに子供に学ばせるべきことは何か」といった教育カリキュ ラムに関する提言も多くなされています。しかし、これらの提言をする多くの教育関係者が盲目的に信じているのは、「教育は学校でなされるべきもの」という 大前提です。でも当にそうなのでしょうか? 子供の学力低下、特に科学分野の学力低下に危機感を覚えるのは、いわゆる教育関係者ばかりではありません。アメリカ国立科学財団(National

    yuigon_info
    yuigon_info 2010/04/16
    学校(つまり教師)は、教育におけるワン・オブ・ゼムということを自覚せねば。
  • 睡眠不足は伝染する? - サイエンスあれこれ

    2010年03月06日 06:36 カテゴリ科学と暮らし 睡眠不足は伝染する? Posted by science_q No Trackbacks Tweet 科学雑誌Scienceの出版元としても知られている、ア メリカ科学振興協会(AAAS)の年次大会が、2月18-22日の間、アメリカ・サンディエゴで開催されていました。そこで発表されたいくつかの 研究結果が、AAASのニュースサイトであるScienceNOWに 掲載されていました。その中から、今回、睡眠不足の人の周りにいると、自分も睡眠不足になってしまう、すなわち睡眠不足は伝染する?かもしれないという研 究結果を紹介します。 実験では、7学年から12学年(日でいう中学1年生から高校3年生)までの学生8000人の交友関係を調べ、そのネットワークの中心に、最も睡眠時間の短い少年を置いたところ、その周りにできた彼の友達の輪は、彼に近い友達

  • 研究者の自覚 - サイエンスあれこれ

    2010年01月09日 15:54 カテゴリ日休業 研究者の自覚 Posted by science_q No Trackbacks Tweet 先日、研究打ち合わせで、関東にある某独法研究所に行く機会がありました。そこは、町から少し離れていて、周りに店と呼べるものがないせいなのか、所内に堂がありました。日は、そこで見たものを通して、研究者と呼ばれている人たちの生態を垣間見ることに致しましょう。 「ラーメンとかの盛りが人によって違い、不快な思いをします。」「・・・日のパスタはぐにゃぐにゃでした。べることができませんでした。・・・」「豚汁を販売してください。パスタはもっと固く茹でてください。・・・」「キーマカレーのルーが少なすぎます。」「いつも『もう売り切れ』といいますが、後ろに置いてあってあとからスタッフがべています。お取り置き?それはないんじゃないですか。」 これらはすべて、

    yuigon_info
    yuigon_info 2010/01/10
    エリートの大人げない振る舞い。大目に見てやろうよ。真のエリートならば。
  • 臨床試験の信頼性を危うくする「者」とは - サイエンスあれこれ

    2009年12月28日 02:34 カテゴリサイエンス最前線〜医薬 臨床試験の信頼性を危うくする「者」とは Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 臨床試験の結果に偏りを与えるある原因について、Nature Medicineの12月号に面白いニュース記事が出ていたので御紹介します。それによると、昔から医療関係者の間で知られていたのは、臨床試験ではよく効いた薬が、実際により多くの患者の治療に使われだすと、それほど効き目がなくなってしまうことよくあるということでした。 まず考えられる原因として、臨床試験の被験者として女性や高齢者は選ばれにくいという点が挙げられます。また、特定の条件の患者は、意図的に被験者対象からはずすこともあるでしょう。つまり、被験者の性別や年齢構成が、必ずしも実際の患者層のそれと一致していないため、薬の効き方も

  • 全ゲノム遺伝子検査の時代が来る前に - サイエンスあれこれ

    2009年11月06日 01:32 カテゴリ科学と暮らし 全ゲノム遺伝子検査の時代が来る前に Posted by science_q No Trackbacks Tweet 以前お話した次世代シークエンサーの到来により、塩基配列の解読にかかる費用が少しずつ安くなっています。ヒトの全塩基配列を解読するのに、最初の配列決定に使われた第1世代のシークエンサーで約10億円、現在主流の第2世代シークエンサーで約7000万円ほど、今後主流になるだろうと思われる第3世代では約10万円を目標にしていると言われています。さらにその先には、約1万円でできるという第4世代が計画されています。こうなると、もうあなたのおこづかいレベルで、あなた自身の遺伝子の全塩基配列を知ることができる時代が、もうすぐそこまで来ていると言っても過言ではないでしょう。 そうなった時、何が起こるのか?あなた自身の遺伝子の塩基配列は、他の

  • 誇大宣伝に御用心 - サイエンスあれこれ

    2009年11月04日 00:23 カテゴリ科学コミュニケーション 誇大宣伝に御用心 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 以前、「サイエンティストとジャーナリスト」というエントリーの中で、研究者自身や研究機関が研究成果を自主的にプレスリリースするという昨今の風潮について述べさせていただきましたが、今回これが少し行き過ぎたような事件があったので、御紹介します。 Nature誌の10月29日号に掲載された2つのニュース記事(1,2)によれば、アメリカ陸軍とアメリカ国立衛生研究所(NIH)とタイ政府が共同して、約120億円の巨費を投じて行った、HIV(エイズ)ワクチンの第III相臨床試験の結果に関して、学会や査読付学術雑誌での正式報告の約1ヶ月前にプレスリリースした内容が誇大宣伝ではなかったかというのです。プレスリリースにおいて

    yuigon_info
    yuigon_info 2009/11/04
    仮に見出しで釣るみたいなのがあったとしても、それがバレる限りは問題ないと思う。
  • レヴュアー(論文査読者)の質 - サイエンスあれこれ

    2009年10月16日 00:33 カテゴリ四方山話 レヴュアー(論文査読者)の質 Posted by science_q No Trackbacks Tweet ピアレヴュー(peer review)というのは、論文を雑誌に投稿するときに、論文の内容が適切かどうかを、同じ分野の研究者がチェックするシステムのことです。論文査読とも言います。そして、チェックする側の人をレヴュアー(レフリーまたは査読者)と言います。多くの自然科学系の雑誌に論文を受理してもらうためには、このピアレヴューにパスする必要があるわけで、レヴュアーは、研究者にとっていつも泣かされる忌々しい存在というわけです。でもその実体は、実名を隠した同業者なんですよね。「あなたの研究はおもしろいねぇ」と笑って言ってくれたその人が、あなたの論文を不採用にしていることもあるんです。怖い世界でしょ。おっと、ついつい感情のままに書きなぐって

  • 経済の不健康は人の健康? - サイエンスあれこれ

    2009年10月10日 14:08 カテゴリ科学と社会問題 経済の不健康は人の健康? Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 社会学者Granados氏らによる最新の研究結果によると、大恐慌など経済が悪化している時期は、逆に人々の健康は向上し、平均寿命も延びるのだそうです。これは、大恐慌やいくつかの経済低迷期とその前後の好調期を含む、アメリカの1920年から1940年までの人の平均余命、死亡率を、それぞれの年のGDPや失業率と比較した結果だそうです。また、この傾向は、非白人の方が顕著で、例えば、非白人男性と非白人女性の経済好調期の平均余命がそれぞれ、8.1歳と7.4歳下がったのに対し、経済低迷期では逆に8歳上がったというのです。ただ、自殺による死亡者数だけは、経済低迷期の方が増えたということで、妙に納得してしまいます。 一般的

    yuigon_info
    yuigon_info 2009/10/10
    確かに、逆説的。
  • 協力し合うことの進化的意味 - サイエンスあれこれ

    2009年09月13日 14:18 カテゴリサイエンス最前線〜進化 協力し合うことの進化的意味 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 強い者が生き残る適者生存の原理の中で、自分を犠牲にしてまで他者を助ける利他的行為が、何故淘汰されずに今日に至っているのかについて、9月4日号のScience誌にサイエンスライターのElizabeth Pennisi氏による科学記事が掲載されていました。血縁関係のある集団内での利他的行為は、結果として、自分は死んでも、自分の遺伝子をもつ身内は生き残ることになり、ある程度理解できますが、血のつながりの全く無い他人を助けることによる利益は、一見何も無いように思われることについて、それでも、利他的行為が存在する理由をこの記事では解説しています。 記事自体が長いので、とても完全にはお伝えできないのですが

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