こんにちは。看護プロの野澤です。 今回は、これから需要が増えていく流れのある訪問看護師に関する記事を見つけてきました。 「訪問看護師じわり人気 やりがい…待遇も年々改善へ」 訪問看護師といえば、現在、国が掲げている「病院から在宅へ」という方針を実現させるために、重要となる役割なのですが、現状はまだまだギャップがあるのが事実です。 ・訪問看護の利用者は現在は約38万人程度、10年前は23万人程度だったので、約15万人が増加している(増加率65%) ・しかし、訪問看護に従事している看護師は現在は3万人程度、10年前は2.6万人程度でわずかに4000人程度の増加(増加率15%) 現状だけでも需要と供給のギャップが広がっている状況ですが、今後の更なる高齢化と国の病床数削減を供給サイドを何とかしなければ、サービスをほとんど受けられない利用者の方々が出てくる可能性があります。 上記の記事では、日勤だけ
在宅療養の主役は訪問看護師だ、ということには誰も異論がないだろう。 しかし、医療保険と介護保険にまたがる訪問看護は意外に使いにくい。 本日の産経新聞兵庫版・朝刊に書いた拙文を、転載させていただく。 在宅療養シリーズ第三回 主役は訪問看護師 医療保険と介護保険の両方にまたがる 今日は訪問看護の自己負担金の話です。在宅療養を支えてくれるのは、実は訪問看護師さんです。彼らは病院の看護師さんとは違って、現場での裁量権をかなり持っています。在宅主治医が事前に包括指示を出しているのでその範囲内であれば、例えば麻薬の調節まで行うこともあります。夜中に熱が出て苦しくなってお医者さんへの電話を躊躇するならば、まず訪問看護師さんに電話してください。きっと適切な対応をされ、患者さんも安心して在宅療養を続ける自信を持つことでしょう。お医者さんの往診や訪問診療の診療報酬と訪問看護の診療報酬は似ています。細かい数字は
日本訪問看護振興財団の「在宅での看取りのケアセミナー~在宅ケアチームで取り組む看取り~」が7月10日、東京都内で開かれ、訪問看護師やケアマネジャーら約40人が参加した。セミナーでは「本人はもちろん、患者家族の気持ちや考えを傾聴することが大切」「デス・カンファレンス(利用者の死後、かかわったスタッフ同士で行うカンファレンス)の実施」など、在宅でのターミナルケアを行うポイントが紹介された。 セミナーでは、在宅でのターミナルケアを手掛ける訪問看護ステーションの責任者やケアマネジャーが講演した。 「あすか山訪問看護ステーション」(北区)の田中道子所長は、在宅でのターミナルケアを実現するには、本人の意向を重視すると同時に、家族の不安に寄り添う必要があると指摘。そのためには「家族の声や思いも傾聴し、関係性を築く必要がある」としたほか、▽家族にもできることを伝え、ケアへの参加を促す▽不安を感じた時や困
訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。 在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。 看護師さんも募集中!! 入院中の場合、患者さんの病状説明は医師の仕事です。 看護師に「今どんな具合ですか?あとどのくらいですか?」と聞いても「主治医に聞いてください。」と言われます。 ですから、状態を知るためには、医師のスケジュールに合わせてアポイントを取り、それよりもさらに何十分も待たされて個室に通され、緊張の中病状説明を受けるという手順が一般的になります。 でも、在宅はどうなんでしょう? 普段看ているのは家族で、その次に関わるのはヘルパーであったり看護師であったりします。 だからと言って、ヘルパーは病状に関しては専門外ですから、その疑問を一番聞きやすいのは、やはり訪問看護師と言う事になります。 医師は、定時往診のほかに臨時の往診はありますが、毎日の状況を把握しているわけではありません。 うちのステ
訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。 在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。 看護師さんも募集中!! 在宅緩和ケア。 「その人の思いに沿う事」「支えを知ること。」 「わかってくれると、思える存在であること。」 そして「最後の願いを、かなえること・・・」 でも、それはそんなに簡単なことではありません。 どんなに頑張っても、私たちはその人の本心はわからないし、何が本当に良かったのかもわからない。 自分の世界観や思い込みで、とんだ思い違いをしているんじゃないかとか、時々ふと怖くなったりもします。 先日、ひとりの孤高の老人が旅立ちました。 ずっとひとりで生きてきました。 どんなに痛くても、苦しくても、家にいることを選び、たった一人で死んでいきました。 確かに、最低限ヘルパーさんは入っていたし、ぎりぎり1週間前に訪問看護師、在宅往診医も入ることを納得してくれました。 でも、その時はもう、
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