65歳以上の単身世帯が年々増えるなか、東京都内で年間約5000人もが孤独死している。そんな孤独死の実態をつかんでいるのが、故人の遺品を整理する専門業者だという。 「孤独死は、賃貸住宅に住んでいる人がほとんど。公団よりも民間の1DK、2Kのマンションや、アパートの住人に多くみられます」 遺品整理の専門業者「キーパーズ」(本社・愛知県刈谷市)の青山耕三・東京支店長は、こう話す。同社は、佐川急便で経験をつんだ吉田太一社長(44)が、2002年に設立した。現在、東京、大阪、名古屋、福岡の4支店で年に約2000件の遺品整理を請け負っている。 2000件のうち、1900件(95%)が一人住まいで、内訳は900人は病院などで亡くなり、1000人が自宅での孤独死。1000人の7〜8割は亡くなって24時間以内に発見されるが、亡くなってから1か月もたって発見されるケースもあるという。 孤独死した故人の遺品整理