三河仏壇の職人集団「アートマン・ジャパン」による新しい仏壇「武壇」シリーズ。甲冑をデザインに組み込んだ作品で、5月にドイツで開催予定の個展で紹介される(中央は別作品) 戦国武将の甲冑(かっちゅう)をほうふつさせる仏壇、極限までシンプル化された神棚-。仏壇や神棚のある家が減る中、まるでアートのような“作品”が登場し、注目を集めている。進化したデザインだけでなく、いずれも職人の伝統的な技や国産素材へのこだわりが込められた逸品だ。そこには、現代の新しい祈りの形が投影されている。(猪谷千香) 海外で個展 300年の歴史を持つ愛知県の伝統工芸「三河仏壇」。30代の職人4人でつくる「アートマン・ジャパン」は5月14日からドイツ・デュッセルドルフで個展を開く。展示するのは、三河仏壇の特徴である美しい宮殿(くうでん)と甲冑のデザインを合体させた「武檀(ぶだん)」シリーズ。「仏壇には漆や金箔(きんぱく)など