今年の年頭。もちろん原稿を書いたのは、昨年のうちでしょうから、タイガーマスク運動に左右されたわけでもないし、まあ、もともとそんな視点では書いていないでしょう。 経済評論家の堺屋太一氏が、新年早々の週刊朝日の巻頭に書いた7ページにわたる論文、ごらんになりました? 「世界を日本が再びリードするための条件」と題された文章で、バブル以降、経済も社会も元気がなくなってしまった日本社会が、次に何を目指すと再び世界をリードできるのかという視点で包括的な処方箋を書こうとチャレンジしています。 何の気なしに売店でこのタイトルが大きく載った表紙をみて、「そうか、・・日本が世界をリードするか・・やっぱりシニアの寄付が進む社会がブレークスルーになると思うんだけどな・・・」と思って買ってみたんです。 そしたら・・・ ホントにそう書いてあった! 堺屋太一さんいわく、「日本が再び世界をリードするためには、「好老社会」を
井上さんの記事を少し補足しておきます。「教育に外部効果がある」というのは古い話で、前にも紹介したハーバード大学のPritchettなどの行なった世界銀行の調査では、教育にはマイナスの外部効果があるという結果が出ています。図のように各国を比較すると、教育投資(縦軸)と成長率(横軸)にはまったく相関がありません。教育(特に大学教育)は生産人口を浪費して、成長率を下げている可能性があるのです。 教育が成長率に貢献しないということは、社会的には浪費であることを意味します。読み書きなどの基礎的な教育は重要ですが、労働生産性に貢献するのは中学ぐらいまでの教育で、大学教育は無意味(あるいは社会的にはマイナス)だというのが、多くの経済学の実証研究の結果です。 これは教育投資が無駄だということではありません。それどころか教育投資の私的な収益率は高いのです。日本でも大卒の生涯賃金は約2億8000万円で、高卒よ
孤独死――東京23区では、毎日ほぼ10人が、人知られず逝く。〈監察医務院〉の調査では、2006年度、40代から60代の単身男性を中心に、男2362人、女1033人がそうして果てた。 千葉県松戸市、新京成線で松戸から10分の距離に〈常盤平〉という団地がある。 自治会長の中沢卓実氏に孤独死の遺体写真を見せてもらった。 死後1か月以上経過した男性。仰向け。胸の筋肉がない。肺も心臓もない。朽ち葉色したあばら骨があらわになっている。腹部の内臓もごっそり抜き取られて、くぼんでいる。眼球がない。黒い穴が開いている。口は絶叫しているように大きく開いている。舌が、ない。 中沢氏の解説。 「なぜ肉も目もないか。1か月も経つと臭いがして、キンバエが飛んでくる。普通のハエじゃなくてキンバエ。これが死体の目、耳、口、穴の開いているところに卵を産みつける。卵がかえると、細長いウジムシが湧いてくる。ウジは2週間でハエに
死亡保険金の受取人や支払い方法などをあらかじめ柔軟に設定できる「生命保険信託」が注目されている。プルデンシャル生命保険と中央三井信託銀行が共同開発し昨年7月、国内で初めて売り出していたが、先月14日に初契約が成立。家族の形が多様化し相続トラブルが増える中、保険金の新たな受け取り方として利用拡大が期待される。【和田憲二】 「保険金を長期間、安心して残したい」。最初の契約者となった佐賀県伊万里市の女性(58)はこう話す。1年前に夫と死別。同居する長女(29)がダウン症で、多くの不安を抱えている。 女性はプルデンシャルの終身死亡保険に複数加入し、保険金額は計4000万円。プルデンシャルを通じ中央三井と契約を結び、自身の死亡時に保険金から葬儀代が支払われ、残った分から毎月15万円ずつ20年間にわたり長女に生活費が振り込まれるようにした。 生保信託は、08年の保険業法改正で生保会社が信託契約を仲介で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く