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ブックマーク / blog.livedoor.jp/thnkks0304 (7)

  • 人口の高齢化は医療費を増大するのか。 : Keep On Thinking

    10月27 人口の高齢化は医療費を増大するのか。 カテゴリ:医療高齢者医療 あなたは、「red herring(薫製ニシン)仮説」という言葉を知っているだろうか。Wikipediaでは以下のように説明されている。 燻製ニシンの虚偽(くんせいニシンのきょぎ、英語: red herring)は、重要な事柄から受け手(聴き手、読み手)の注意を逸らそうとする修辞上、文学上の技法を指す慣用表現。 つまり、人の注意を他にそらせて筋を悟らせないようにするものという意味がある。医療費の増大の原因が高齢化とは別のところにあるにも関わらずに、「医療費の増大が、人口の高齢化によるものである」という仮説が支配的になってしまい、人の注意を「人口高齢化」にそらせてしまうのだ。 河口洋行氏は文献[1]医療の経済学において、医療費の増大が人口の高齢化に起因しないことを多くの研究から証明している。河口氏が述べるには、人口

  • 延命医療と臨床現場 ~人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学~ : Keep On Thinking

    9月19 延命医療と臨床現場 ~人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学~ カテゴリ:/書評医療 書は、延命医療に関して海外の現状を比較しながら、人工呼吸器と人工的水分•栄養補給法(AHN)の扱いに対して現場の医師がどのように考えているのか、インタビューを通した研究成果が述べられている。医療技術の発展によって、人工呼吸器や胃ろうが開発され、救命できる確率が向上し、命を長らえさせることができるようになった。しかし、それらの医療技術には功罪が存在し、問題が延命医療には生じることがある。 私は臨床の現場で延命医療の功罪を多く目にしてきた。急性期病院では、救命のために人工呼吸器がつながれ、口から栄養を摂取できない患者に対してはIVHや経管栄養といったAHN(artificial hydration and nutrition:人工的水分•栄養補給法)が適用されている。もちろん、回復するにつれて、人工呼吸

  • 今こそ日本の医学教育と医療者人材育成の改革が必要なのだ! : Keep On Thinking

    5月20 今こそ日の医学教育と医療者人材育成の改革が必要なのだ! カテゴリ:医療 医師になるための手段を拡大するべきだ。:Keep On Thinking 「医師」という職業に最も必要なことは、使命感を持っていることであると思う。「1人でも多くの人を助けたい」「国民が健康な生活を送ることができるようにしたい」といった動機があってこそ、医師として続けられるものである。そして、そのような動機は往々にして社会のなかで自分の価値を見いだしていくなかで生まれることが多い。上記の記事でも述べたように、大学生のときに医療や介護のボランティアを経験したり、社会人として市場のなかでの競争を経験することで、自分が社会のなかで挑戦できる場所が医療、とくに医師という職業であると感じるのだ。 したがって「医師」という職業は多様的な人材が生まれるものである。様々な市場のなかで様々な経験をした人たちが、医師を志すよう

  • 医師になるための手段を拡大するべきだ。 : Keep On Thinking

    5月15 医師になるための手段を拡大するべきだ。 カテゴリ:教育医療 医師という職業はいつの時代でも根強い人気がある。2009年のベネッセ教育研究開発センターの調査によると、小学生、中学生、高校生の男子女子の「なりたい職業ランキング」で医師がいずれの年代の男女においてもランキングの10位以内に入っている。2004年の順位と比較してみても、医師の人気は衰えることがない。 それでは多くの子供たちはどういった理由で将来医師になりたいと思っているのであろうか。雑誌の特集記事の中には、「医師への道」として医師になるための羅針盤が示されている。その記事の中に、医学部人気の理由として3つ述べられていた。1つ目として不安定な時代に収入と地位が安定した職業への人気が高まっているから、2つ目として医学部定員の約3割を占めるようになった女子受験生の増加、3つ目として約30年前の医学部定員増で激増した医師の子弟

  • 自由開業医制度を廃止し、医師間で競争が起こる病院の大規模化を進めてはどうか。 : Keep On Thinking

    4月29 自由開業医制度を廃止し、医師間で競争が起こる病院の大規模化を進めてはどうか。 カテゴリ:医療社会 日の医療制度では、自由開業医制度が存在し、日の医師は自由に病院を経営し、自由に科を標榜することができる。そのため、日には病院が乱立するようになり、住む場所によっては近くに中小規模の病院から大規模の病院までが立地するようになった。そして我々国民は医療の皆保険制度があるため、安い費用で、自由に病院を選択することができるといったフリーアクセスを手にしたのだ。 しかし、医療という特殊なサービス業においては自由開業医制度を廃止し、病院を大規模化することで医療サービスを供給する医療従事者と、需要する国民の両者にとってより有益になると考える。記事では、医師のプライド、独学における戦略の必要性、集団における監視機構をキーワードとして説明してみる。 まず最初に、最近つくづく思うのが、日人は人

  • デザインの威力は予防医療でも発揮する : Keep On Thinking

    3月18 デザインの威力は予防医療でも発揮する カテゴリ:医療 生活習慣病に罹っている人たちの多くは自分自身の医学的データには無頓着である。私が担当した脳卒中の患者さんの中には、10年間血圧が200を超えていたが治療もせず放置をしていた人がいた。彼曰く血圧が高くても症状が出ていなかったので特に気をつけてはいなかったとのことだ。さらに彼は「血圧って言っても単なる数字ですから」と、私にとって興味深いことを述べたのだ。 医療従事者にとっては、医学的データである数字は重要な情報源であるが、患者にとっては全くそうではないことがある。先ほどの患者が述べるように数字は単なる無意味な記号としてとらえられることがある。 健康診断や治療を受ける我々市民が、自分自身の健康状態が表されている数字の重要性を如何にして認識し、疾病の予防に向けて行動を促していくべきか。その答えはデザインにある。Thomas Goetz

  • 医療の産業化は日本の医療を救う : Keep On Thinking

    3月3 医療の産業化は日の医療を救う カテゴリ:医療/書評 著者である北原氏が書で説くのは医療の産業化である。日の医療は診療報酬という公的価格による統制経済と、国民皆保険制度によるフリーアクセスなどの自由放任主義によって運営されてきた。ピラミッド型の人口構成、右肩上がりの経済成長、病気になる人(高齢者など)が少ないことによって日の医療制度は国民に安価で良質な医療を提供できてきた。 しかし、現在日の病院の約70%が赤字経営であり、また医師不足や医療現場での職員の疲弊などの医療問題が生じており、すでに日の医療制度は崩壊している。これは北原氏が指摘するように、医療というサービス産業が国民皆保険と診療報酬制度により、「買う側」のニーズが無視され、「売る側」の論理のみが横行しているからである。日の医療制度では利益追求で病院を運営してはいけないし、公的価格によって医療の値段が決定し、フ

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