オランダの安楽死と在宅ケアの現状について語るシャボットあかねさん(左)とヤープ・シュールマンズ医師=11日、台東区花川戸 オランダで認められている経口薬や注射による「安楽死」について、同国在住の通訳シャボットあかねさん(66)が、都内や川崎市で講演した。シャボットさんは今月、「安楽死を選ぶ オランダ・『よき死』の探検家たち」(日本評論社)を出版。同国の現状や具体的な事例を、安楽死の処置に携わることの多い家庭医とともに語った。 シャボットさんによると、同国の「安楽死法」は2002年に施行された。患者からの要請▽絶望的で耐え難い苦しみがある▽他に合理的解決策がない▽独立した医師によるセカンド・オピニオン――など6要件を満たせば、緩和ケアの一環として、医師が処置できる。薬を投与したり、注射したりする方法で患者の生命を終わらせるが、刑法の自殺幇助(ほうじょ)罪や嘱託殺人罪に問われない。 安楽死が認