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ブックマーク / momo-momo.sblo.jp (9)

  • 介護も認知症も、15年隔世の感

    最近書店に行くと、介護や認知症テーマの 書籍の多さに驚きます。一棚だけに収まらず… この仕事をし始めた1998年頃、書店に行っても 自費出版に近いような体験1~2冊、大学の 論文レベルの専門書数冊、というくらいで 介護や認知症(そもそも当時は認知症という 言葉がなかった)に関する書籍がなく、勉強 するのに苦労しました。 当社では1993年から銀行の年金受給者向け 情報誌を制作させてもらっておりますが、 まず2000年代半ばまで「高齢者?」という 感じで関心を持ってもらえる一般企業は ほとんどなかったんですけどね(^_^;)… 人口ボリューム・マジョリティの強さを 実感しております(^_^;)。 話は何かといいますと、そのたくさんの書籍 タイトルを見ていますと、両極端なものが 多いなぁ、と。これは医療関係のも同様ですね。 「○○するな!」VS「○○すべき!」 並んでいると結構笑えます。い

    介護も認知症も、15年隔世の感
  • 「大手だから大丈夫」の罠

    セミナー等で一般の高齢者の方と話を していますと「○○は大手企業だから 大丈夫」と言われる方が少なくありません。 何が大丈夫という根拠なのかわかりませんが そもそも、大手=大丈夫は、倒産しない、 という意味で仰っているのでしょうか。 でもどうでしょう。大手でも過去たくさん 倒産という憂き目にはあっています。 では、有料老人ホーム等高齢者への サービスの品質が間違いないと? これも、かつて見てきた中ではそうとは 決して言い切れません。 むしろ、最近危惧するのはこの「大手= 大丈夫」的発想のバイアス(^_^;)を逆手に 取った事業展開、でしょうか。 今でこそ、も杓子も(言葉が悪くて恐縮 ですが)介護だ高齢者だと仰いますが、 私たちの会社が20年前に高齢者向けの情報 サービスを始めた折りには「高齢者?」 「オムツの広告?」レベルの考えのところ が多かったのです。 当時、有料老人ホームは介護保険

    「大手だから大丈夫」の罠
  • リハビリの力、寝たきりにさせない意欲

    介護の仕事では「寝たきりの人はラクなんです」 という話をよく聞きます。いや、それは寝たきり なのではなく、寝かせきりでしょう、と思うの ですが(-_-;)。 何がいい介護か?というのは難しい問題で 個々の価値観も違うので一概に言えないと 思いつつ、人間らしくというのがキーワード ではないかと思います。 北欧や欧州の介護施設に行くと、視察した人 は皆さん一様に言われるのは「重度」という 感覚が日の施設と違う。 重度の人でも、小奇麗にしてベッドに寝た ままという人はほとんどいません。 車いすに座っただけの人も、キレイな服を 着て、キレイにセットした髪、お化粧や マニキュアもしています。 当に寝たきりになる人は病気の人です。 だから病院。 今日、介護施設を見せてもらって約80人の 入居者の中で、当に24時間寝たきりという 人はいない、と仰っていました。 少しでも車いすなどに座って、皆と過ご

    リハビリの力、寝たきりにさせない意欲
  • いよいよ「要支援」介護保険から切り離し?

    連休後半のニュースで印象に残ったのは、 厚労省が5日に出した「要支援を介護保険から 切り離す」検討でしょうか。 年内にまとめたいという意向ですが、昨年の 介護保険改正の際に、すでにその布石は うっていたので、大きく驚くこともないものの いよいよ気で切り込むか、という感じで しょうか。 予防事業は地域に移管ということですが、 財源や能力でサービスに差が出ることは確実 ですね。でも、考えることは大切です。 国の指導だけに頼らず、自ら独自の素晴らしい サービスを創出している自治体もいますし、 特に介護は地域密着で提供されるサービス なので、もとより国の全国統一サービスの 考え方には疑問もありました。 しかし「介護予防」はとても重要です。 当社のデイはトレーニング特化型なので、 その効果は目に見えて理解しています。 高齢期に限らず、いろいろな人がいるので 一斉に全員に運動をしなさいというのも 正

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  • 終活ブーム花盛り?

    少し前、知人の60代前半の女性と事しながら 話をしていたときのことです。 普通のオシャレな女性(若く見える!)で 旅行や外にも活動的です。 という人なのですが、最近のマイブームは 「自分のお墓探し」とのこと(^_^;)。 すでに、数ヶ所下見に行っているそうです。 近所に住む良好な関係の子どもが3人、 ご主人もおられるのに、ひとりで入るお墓 を探していると。お墓の維持は大変なので 子どもに金銭的・時間的手間をかけたくない という意向です。 よって、マンション型の永代供養付希望(^_^;)。 変わってまた先日、やはり60代前半の男性と 事しつつ聞いたお話。まだ現役のお仕事中 でおられますが、やはり将来のお墓はとても 気にされています。 ご自身は長男だから親の面倒は見るにしても 子ども達がお墓の維持や法要をこまめにする とは思えない…と(^_^;)。 その方の奥様は「樹木葬」で、とご希望だ

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  • 人間の終わりどきは、自分でわかるような気もします

    今日は時間に追いかけられる1日でちょっと ハードでしたが、いろいろな話を聞けたり、 研修のお仕事をさせていただいたり、濃い充実 の1日でもありました。 話はちょっと時間を戻し、週末見た映画「愛、 アムール」のこと、再び。月曜日のブログにも 書きましたが、重い(-_-;)。もう一度見たいとは 思わないし、誰かに勧めるのも少々躊躇しますが、 誰か見た人の意見を聞きたい(^_^;)。 ヘビーと言いつつ、どうも頭に残っているのです。 いろいろな場面で考えることがとても多いのですが ふと、思い出して、思ったこと。 途中、介護度が重く寝たきりになった奥さんが、 夫の事介助を口を閉じて拒否します。水すら 飲もうとしない。「そんなことするなら入院して 点滴になるよ」と一番奥さんが嫌がっていたことを 夫が口にして脅す(?)もかたくなに拒否。 観ながら「これはもう自分で自分の命を終わらせ たいのだ」となんと

    人間の終わりどきは、自分でわかるような気もします
  • 国は高齢者を大切にしていると言えるのか?

    昨日、厚労省から平成24年の高年齢者の 雇用状況集計結果が公表されていました。 60歳以降も65歳まで働けるようにする 高年齢者雇用確保措置の実施状況は、 大企業は99.4%、中小企業でも97%とほぼ 65歳までが定着しつつあるようです。 過去1年に継続雇用された人は73.6%、 希望しなかった人は24.8%。 もちろん希望しないもアリだと思います。 さらに、今後の取り組みとして「70歳まで 働ける企業」の普及・啓発とありました。 私なんかはコレを見た瞬間、いい加減に してほしい、と思ったのですが皆さまは いかがでしょうか。 働きたいわけじゃなくて、働かざるを 得ないのが今の日の状況ですよね。 なんで国は70歳まで働かせたいかというと 当然年金の開始を70歳にしたいから。 長寿を喜ぶけど医療費や介護費の増大に 文句を言う。「お年寄りを大切に」と 政治家は言うけど、これは100%ウソだと

    国は高齢者を大切にしていると言えるのか?
  • 介護は優しいだけではダメ、と思う

    昨夜少し仕事を早めに切り上げ、映画館に 行ってきました。前から観たかったのですが、 なかなか時間をとれず、思いきりました。 邦題は『最強のふたり』 原題は Untouchable フランス映画ですが、思わず笑ってしまう ユーモアたっぷりで、シニカルでもある。 でも、身体障がいが話の中心です。 首から下が麻痺の富豪男性は、周りの同情や 偽善(?)にウンザリ、口が悪く働くつもりの ないスラム街の黒人青年を、24時間の介護士 として雇うのですが… とても日映画では作れないでしょう、差別 的な表現、それを笑いにしてしまう、かなり ギリギリの線なのですが、でもとても優しい。 「介護」としてはありえない行動が、結果的に 人を元気にしてしまう、楽しんでしまう。 映画ですから、現実の厳しい面がカットされて いるでしょうが、それでも、なんだか学ぶこと があったように思います。 特に我が日の、高齢者に対

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  • 教育か差別か?

    週末、BBC(英国放送)のある番組を聞い ていて、ほぅ~と思うことがありました。 念のために告白しますと、私の英語力は 全く大したことがありません。 なんとか1人で海外に行けるレベル程度で、 日語と同様に聞ける能力があるわけでは ないという前提のもと… スウェーデンで身体障がい者人形が発売 されて、論争が起こっているとか。 教育なのか差別なのか? 顔に特徴があり腕がねじれている。 心身ともに障がいの特徴を出している とのこと。 これをプロデュースした人自身が車いす の障がい者の人だそうです。 彼いわく、普通の人は障がい者をまるで 子ども以下のように扱う。1人できることが あると、すごいと褒め称える。これは結局 威厳を損なっていることなのに、と。 この問題を表面化するために、この人形 を出す意味があるのだそうです。 うーーむ、深いですね。 高齢者への応対も同様だと思います。 過去にも何度か

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