このところのドル安で活況を呈しているのが、アメリカで輸出ビジネスを手がける企業だ。特に小回りのきく中小企業は、アジア、カナダ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アフリカなどへの商品やサービスの輸出を、速いペースで拡大させている。米中小企業局によれば、従業員500人未満の企業の輸出高は年々増加の一途を辿っており、2007年は総額4,000億ドル(約40兆円)に達すると推計される。これは1992年の4倍の数字だ。今後もドル安が続けば、この数字はさらに大きくなるだろう。 「輸出は、多くの中小企業がいまだ気づいていないビジネス・チャンスなんですよ。彼らの製品には十分な海外競争力があります」と中小企業局の担当者は言う。 例えば、Beauty Encounterというオンライン化粧品販売会社の場合、立ち上げの1999年には15万ドル(約1,500万円)だった売り上げが、昨年は2,000万ドル(約20億円)に