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  • 【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である - 白井聡|論座アーカイブ

    【1】安倍政権の7年余りとは、日史上の汚点である 私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ない 白井聡 京都精華大学人文学部准教授 安倍政権の7年余りとは、何であったか。それは日史上の汚点である。この長期政権が執り行なってきた経済政策・社会政策・外交政策等についての総括的分析は、それぞれの専門家にひとまず譲りたい。稿で私は、第二次安倍政権が2012年12月に発足し現在に至るまで続いたその間にずっと感じ続けてきた、自分の足許が崩れ落ちるような感覚、深い喪失感とその理由について書きたいと思う。こんな政権が成立してしまったこと、そしてよりによってそれが日の憲政史上最長の政権になってしまったこと、この事実が喚起する恥辱と悲しみの感覚である。 この政権が継続することができたのは、選挙で勝ち続けたためである。直近の世論調査が示す支持率は30%を越えており、この数字は極端に低いもの

    【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である - 白井聡|論座アーカイブ
    a1ot
    a1ot 2020/08/30
    “公正と正義に目もくれない安倍政権がその代わりとする原理は「私物化」である。私物化されたのはあれこれの国有財産や公金のみではない。若い女性の身体や真面目な官吏の命までもが私物化された”
  • 『女帝 小池百合子』で「カイロ大学」問題はもう正直、どうでもよくなった - 矢部万紀子|論座アーカイブ

    6月12日、小池百合子東京都知事が出馬表明をした。都知事選の告示は6月18日。カラオケも遊園地も営業ができる東京で、小池さんは再選を目指す。 彼女が目立ちに目立っているという話を「論座」で書いたのは、1カ月以上も前だ。コロナに関連し「何かを決める」場面で出てくるのは、みんなおっさん。中でただ一人の女性が小池さんで、痛快ではあるけれど、素直に喜べない。そんなことを書いた。 小池百合子都知事が目立ちに目立つ。その「痛し痒し」について 記事の最後、小池さんの著書『女子の懐――市ヶ谷の55日』(2007年)に触れた。4月に開かれたオンラインシンポジウム「今こそ『小池百合子論』 フェミニストが語る女性と政治」で、元衆院議員の井戸まさえさんが「小池さんの黒さが読み取れる」と語っていただ。読んで、原稿を書くと予告させてもらった。 というわけで、再びの小池百合子論だ。 『女子の懐』を2度読んだ。5月

    『女帝 小池百合子』で「カイロ大学」問題はもう正直、どうでもよくなった - 矢部万紀子|論座アーカイブ
  • 日本の「祝日」を減らそう - 榊原英資|論座アーカイブ

    現在の日の祝日は1948年7月10日に公布、即日施行された「国民の祝日に関する法律」によって定められたものだ。当時はまだ占領下、戦前の日の法律や慣習が、「民主的」でないと、次々と変更されていった時期だった。 戦前1927年に制定された「休日に関する件」(昭和2年勅令第25号)が廃止され、新法によって祝日が変更されたのだった。 廃止となった祝日は、元始祭(1月3日)、新年宴会(1月5日)、紀元節(2月11日、ただし昭和42年に建国記念日として復活)、神武天皇祭(4月3日)、神嘗祭(10月17日)、大正天皇祭(先帝祭、12月25日)の6つ。 改称されたのは春季皇霊祭(春分日)→春分の日、天長節(4月29日)→天皇誕生日(当時、昭和天皇の誕生日)、秋季皇霊祭(秋分日)→秋分の日、明治節(11月3日)→文化の日、新嘗祭(11月23日)→勤労感謝の日の5つの祝日だった。 日韓は祝日が多い 現在、

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  • 志村けん氏のコロナ死去で事の重大さに気が付く人たちが怖い - 勝部元気|論座アーカイブ

    志村けん氏のコロナ死去で事の重大さに気が付く人たちが怖い お決まりの「亡くなってから焦る」はもうやめよう 勝部元気 コラムニスト・社会起業家 コメディアンの志村けん氏が、新型コロナウイルスによる肺炎が原因で、2020年3月29日に亡くなりました。国民的コメディアンとして長年テレビで活躍していた彼に対して強い思い入れのある人は多いようで、日どころか海外にも大きな衝撃を与えています。 能天気な政治家たちに自粛と言われても… 日は3月下旬までで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡者数が欧米諸国や中国、イラン等に比べて圧倒的に少なく、この時点で人々の危機感もあまり高まっていないように見えました。 自粛要請の中でも、いつも通り会社の上役たちは社員を満員電車に乗せて通勤させ、桜の名所はお花見で賑わい、一方で、買い溜めのためにスーパーでは長い行列が発生するという矛盾した現象も各地で

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  • 森友学園事件で首相には“忖度させた責任”がある - 田中秀征|論座アーカイブ

    森友学園事件で首相には“忖度させた責任”がある “文集砲”で再燃した森友事件を世論は決して忘れていない 田中秀征 元経企庁長官 福山大学客員教授 「週刊文春」の報道によって、森友学園事件が再び炎上しつつある。 3月18日、上司から決裁文書の改ざんを強要されて、自殺に追い込まれた財務省近畿財務局の赤木俊夫氏のが覚悟を決めて大きく一歩を踏み出した。国と佐川宣寿元財務省理財局長に対して、損害賠償請求訴訟を大阪地裁に提起したのだ。 によると、「元はすべて佐川氏の指示」だと言う。「週刊文春」の取材には、亡き夫、赤木俊夫さん(享年54)の「手記」や「遺書」も公開した。 息をのんで読んだ赤木さんの手記と遺書 私は、手記や遺書が掲載された「週刊文春」(2020年3月26日号)を、息をのんで精読した。全文から受ける印象から、故・赤木さんの言うことに虚偽はないと確信した。そして、赤木夫の凜(りん)とした

    森友学園事件で首相には“忖度させた責任”がある - 田中秀征|論座アーカイブ
    a1ot
    a1ot 2020/03/30
    “首相はあくまでも再調査の第一の対象であって、まな板の上の鯉である。とすれば、鯉が自分を料理するかのごとき発言は、どう考えてもおかしい。”
  • 封建時代を思わせる「キカイ」音痴で「マヌケ」な安倍政権 - 塩原俊彦|論座アーカイブ

    いま、「殿様はマヌケだ」と感じている。殿様は自分を諫めてくれる直言居士を遠ざけ、自分と波長の合う「マヌケ」ばかりを取り巻きにしている。彼らは殿様のご機嫌伺いに奔走し、キカイに強い若者の英知を結集したり、外国での先端的取り組みを取り入れたりする発想そのものがないように見える。御典医らしき人々も間違いだらけなのに、反省することなく殿様にすり寄ることで権威を保とうとしている。 「マヌケ」は伝染するのか、瓦版売りらしき人々も鎖国時代と同じように、外国の状況に目を閉ざし、最先端の世界のあり様を伝えない。これがいまの日ではないか。 御典医に問いただしたいこと 「専門家」という肩書をもつ御殿医らしき人に問いただしたいことがある。専門家であるならば、科学、医学などに力を入れるイギリス屈指の名門大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンの公表している2020年3月16日付の報告書を当然、読んでいるだろう。基

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  • コロナ対策で軽症者の自宅看病は無理がある - 小此木潔|論座アーカイブ

    コロナ対策で軽症者の自宅看病は無理がある 家族感染を防ぐ工夫が問われる 小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授 3月19日、厚生労働省で新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が開かれ、感染の爆発的増加に備えるため、入院に関する政策を変更するよう政府と自治体に求める提言を発表した。 検査不足のせいもあって楽観主義が広がりかねない日で、専門家会議が今後に備えよと警鐘を鳴らした意義は小さくない。提言は、医療崩壊を防ぐために入院患者は重症者に限り、軽症者には自宅療養を求める内容だ。 しかし、マスクすら入手困難な環境での自宅での看病には無理がある。家族に感染が広がってしまえば社会的にも一層厳しい事態を引き起こしかねない。そうしたリスクを防ぐには、宿泊施設の確保や患者家族へのマスクの優先的配布など家族の安全に配慮した方策を工夫することが求められる。 専門家会議の方針で「自宅療養」 専門家会議終了後

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  • 公文書改竄で自殺した近畿財務局職員の「手記」を手に、私は石破茂に会いに行った - 佐藤章|論座アーカイブ

    公文書改竄で自殺した近畿財務局職員の「手記」を手に、私は石破茂に会いに行った 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 3月18日午後2時前、私は東京の地下鉄半蔵門線、永田町駅構内を第2衆議院議員会館を目指して急ぎ足で歩いていた。地下鉄のホームには、永田町や霞が関に用事があるネクタイにマスク姿の人たちが思い思いに立っていた。 少なからぬ人が手に携えていた雑誌は、この日売り出したばかりの『週刊文春』だった。そのことは私にはすぐにわかった。 なぜなら私自身それを手に丸めて持っていて、地下鉄の中で熟読してきたからだ。 お目当ての記事はもちろん、森友事件に絡む公文書改竄問題に巻き込まれて自ら命を絶つことになってしまった近畿財務局職員の「手記」全文。 日政治経済の中心地、永田町や霞が関の住人たちがいかにこの問題に強い関心を持ち続けているか。そのことは、特に第2次安倍政

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  • 中島岳志「安倍内閣ではコロナ危機を収束できない。今は『石破内閣』しかない」 - 中島岳志|論座アーカイブ

    中島岳志「安倍内閣ではコロナ危機を収束できない。今は『石破内閣』しかない」 石破茂は変わった。彼は静かに勝負に出ている。 中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授 2018年9月にサイト(論座)に掲載された論考(『中島岳志の「自民党を読む」(1)石破茂』)で、私は石破をⅢに位置づけた。(加筆の上、拙著『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンドブックス)に収録) 石破は小泉内閣の閣僚として新自由主義政策を推進し、「自助努力」の重要性や規制緩和の促進を強く押し出してきた。保育園の拡充や若者世代への福祉政策を説いてきたものの、基調は自己責任論であり、リスクの個人化を追求する「小さな政府」論者だった。 価値観における「リベラル」と、お金の配分をめぐる「リスクの個人化」。彼は典型的な新自由主義者であり、小泉構造改革の延長上に位置づけられる政治家だった。 しかし、である。近年、この姿勢

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  • 新型コロナをめぐる日本の情報発信は“ガラパゴス” - 大濱﨑卓真|論座アーカイブ

    新型コロナをめぐる日の情報発信は“ガラパゴス” オープンデータ化を進めれば、情報を活用したサービスも生まれる 大濱﨑卓真 選挙コンサルタント 新型コロナウイルス感染症が日列島にも上陸してから1ケ月が経ちました。これまで関係省庁による防疫や感染拡大防止の対応が行われてきましたが、この記事を書いている現在、感染者は拡大の一途をたどっている状態です。また、情報の錯綜や不十分な情報公開も、日国内のみならず世界から指摘を受けている状態です。 私が代表を務めるジャッグジャパン株式会社では2月17日、日でも流行が確認されている新型コロナウイルス感染症の広がりを視覚的に確認できる「都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ」を公開しました。厚生労働省や各自治体が発出する感染者の発生についてのステートメントをもとに、現在の状況をわかりやすく視覚化(ビジュアライズ)することに特化したサイトです。 (現

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  • 新型コロナウイルスとの長期総力戦。安倍政権で戦えるか? - 米山隆一|論座アーカイブ

    新型コロナウイルスとの長期総力戦。安倍政権で戦えるか? 「初期段階」から「流行段階」へ。不公平と噓で国民の信頼を失った政権には荷が重い? 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 さる2月15日、加藤勝信厚生労働大臣が記者会見で「感染経路が判明していない事例がある。以前とは状況は異なっている」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大が新たなフェーズに入ったことを事実上、認めました。(朝日新聞デジタル2月15日) 今までは感染者が少数で感染経路を特定できる状態だったのですが、2月18日現在日の感染者は66人(ダイヤモンド・プリンセス号の434人は現在は日の統計に入っていませんが、下船して日で治療を受けるようになれば日の統計に入ります)まで増え、その少なからぬ人の感染経路が分かっておらず、もはや不特定多数に感染が広がっている状況だと認めざるを得ません(厚生労働省HP) 「フェーズ」で変わるウ

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  • 國分功一郎 【哲学で読み解く民主主義と立憲主義(3)】――民主主義と立憲主義はどういう関係にあるのか? - 國分功一郎|論座アーカイブ

    國分功一郎 【哲学で読み解く民主主義と立憲主義(3)】――民主主義と立憲主義はどういう関係にあるのか? 國分功一郎 哲学者、高崎経済大学准教授 ここから少し、概念の話に入っていきたいと思います。 ここのところ、急に耳なれない言葉が注目を集めています。それが「立憲主義」という言葉です。 これは憲法学者や政治学者でもなければ、知らなくてもおかしくない言葉だったと思います。そんなによく口にするものでもない。憲法があったりする国では当たり前の原則でしたし。でも、それが突然注目を集め始めた。特に今年に入ってからだと思います、この1年ぐらいです。 きっかけは、集団的自衛権の行使容認をめぐる憲法解釈について、首相が「私が最高責任者だ」と言ったあの発言であったと思います。今年2月の衆議院予算委員会での発言です。もちろんこれはむちゃくちゃな発言です。いかなる権力も憲法によって制限されねばならないというのが立

    國分功一郎 【哲学で読み解く民主主義と立憲主義(3)】――民主主義と立憲主義はどういう関係にあるのか? - 國分功一郎|論座アーカイブ
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    a1ot 2015/06/09
    立憲主義「民主的な手続きを通じてさえ犯すことのできない権利を硬性の憲法典で規定しておく。民主主義が適切に答えを出しうる問題に、民主主義の決定できることがらが限定されている」
  • [3]ヘイトスピーチによって帝国の幻影の衣を借る者たち - 五野井郁夫|論座アーカイブ

    「アジア諸国との関係については、わが国が地理的に同じ地域に属するというだけではなく、人種的、文化的親近感につながる強い心理的紐帯があるのであつて、前述の『アジアの一員』との原則もここに出ずるものでありわが国としてこれら諸国との善隣友好関係を進めることが当面の第一の重要課題である」(外務省「総説 二 わが国外交の基調」『昭和32年版 わが外交の近況』、1957年) 冒頭の文章は日の『外交青書』第1号に掲げられている日外交の基線である。この文章の前には「国際連合中心」、「自由主義諸国との協調」および「アジアの一員としての立場の堅持」の三大原則が記されており、この日外交の三大原則は今日まで日の国是となっている。 これらの三大原則がありながら、なぜ国会議員たちや知事、地方議員たちのなかには人種差別的な誹謗中傷発言をするものがあとを絶たないのか。ヘイトスピーチは各先進国の基準からすればレイ

    [3]ヘイトスピーチによって帝国の幻影の衣を借る者たち - 五野井郁夫|論座アーカイブ
    a1ot
    a1ot 2015/01/30
    「先行するかつての帝国主義の日本という権威的な一連の実践を反復・引用することを通じて、それら過去の亡霊のような権威の衣を借りる。本来は彼ら自身のなかに持ち合わせていないはずの権威を」
  • [2]「脱亜」と帝国のまなざし - 五野井郁夫|論座アーカイブ

    「悪友を親しむ者は共に悪名を免かるべからず。我れは心に於て亜細亜東方の悪友を謝絶するものなり」(福澤諭吉「脱亜論」『福澤諭吉全集  第10巻』岩波書店、1960年、240頁) 近代日における人種差別的な誹謗という、人を傷つける言葉はどこから来たのだろうか。その来歴をやや足早にたどってみたい。 明治維新以後、富国強兵のような近代化路線として日でも植民地主義が採用された。「脱亜入欧」という言葉があるが、「脱亜」の意味自体は現在でも誤解されているきらいがある。くわえて「脱亜論」についての論争のなかには、福澤諭吉人の筆によるものなのか疑問視する声もある。 福澤人は「入欧」という表現は使用していない。また1881年以来、朝鮮が独力で文明開化を成し遂げるために、特殊密接な関係を作りあげたいとの願いから朝鮮国内の改革派に対して援助を行っていた福澤人の東アジアへの当時のまなざしは、いわゆる蔑視の

    [2]「脱亜」と帝国のまなざし - 五野井郁夫|論座アーカイブ
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    a1ot 2015/01/30
    「朝鮮が独力で文明開化を成し遂げるために、特殊密接な関係を作りあげたいとの願いから朝鮮国内の改革派に対して援助を行っていた福澤本人の東アジアへの当時のまなざしは、いわゆる蔑視のそれではなかった」
  • [1]日本保守主義の系譜とその漂泊 - 五野井郁夫|論座アーカイブ

    における近代保守主義は、思想伝統としても政治的伝統としても、安定した実体を形成しなかった。〈中略〉近代日の国家理性の中には、保守の原理を容れるようなゆとりがなかった。それはもっぱら権力原理にもとづく反動の機能をいとなむ場合にのみ、公認の役割を認められるという形になった。保守はある意味での権力原理に対する反対物であり、権力の発動形態としての反動とは来結びつかない。しかし近代日が明治開国にさいして選びとったものは強力国家という権力原理であり、保守と反動の区別は社会的実体と結びついて理解されるような条件がなかった。(橋川文三「保守主義と転向」『共同研究 転向 5』東洋文庫、平凡社、2013年、413頁 *初版は1959年) 2000年代に入ってから急速に日で意味が軽くなった言葉のひとつに「保守」というものがある。 政治学で保守主義といえば、政治制度が制度疲労して変更せねばならない場合

    [1]日本保守主義の系譜とその漂泊 - 五野井郁夫|論座アーカイブ
    a1ot
    a1ot 2015/01/29
    「近代日本の国家理性の中には、保守の原理を容れるようなゆとりがなかった。それはもっぱら権力原理にもとづく反動の機能をいとなむ場合にのみ、公認の役割を認められるという形になった」
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