By Sandia Labs 化石燃料である石油に頼らず、穀物や動物に由来する材料をもとに精製されるバイオ燃料は、代替エネルギー源としての活用に期待が広がっています。実際に、アメリカ海軍が燃料として採用するなど実用化が進みつつあるバイオ燃料ですが、まだまだクリアしなければならない問題は少なくはないようで、その課題についてMIT Technology Reviewがまとめています。 Why Biofuels Aren't Working Out, Despite a Decade of Investment | MIT Technology Review http://www.technologyreview.com/news/546196/the-problem-with-biofuels/ 2016年1月中旬、アメリカ海軍は空母「ジョン・C・ステニス」など4隻からなる艦隊の立ち上げを発表
IHIは、航空機向け次世代バイオ燃料として実用化を目指している油分を大量に含む藻を屋外で安定培養することに成功したと発表した。 今回の培養は、IHI横浜事業所(神奈川県横浜市)内に設置した屋外培養試験プラントで実施したもので、100平方m規模で培養試験を行っていた。 培養試験で利用した藻は、神戸大学榎本平教授が顧問を務めるジーン・アンド・ジーンテクノロジーが発見した高速増殖型ボツリオコッカス(榎本藻)をベースに、ネオ・モルガン研究所が様々な改良を加えたもので、IHIが保有するプラント技術で屋外での大量培養に成功した。 今回の取組みは、屋外の開放型の池で増殖に必要なエネルギー源として太陽光のみを利用し、他の藻類や雑菌などに負けない培養方法を開発した。このため、藻を高濃度で安定的に増殖させることができるのが特徴。 IHIでは次のステップとして、量産を見据え数千平方m規模での培養を実現するための
バイオ燃料を自衛隊に使ってもらうには、様々な基準をクリアしなければならないが、実は品質はむしろ現状より良くなる可能性がある。 木質資源を原料としてガス化を行うフィッシャー・トロプシュ法については、この連載の第1回で説明した。右の写真の左側が米国での標準的ディーゼル燃料、右側がフィッシャー・トロプシュ法によるディーゼル燃料である。 フィッシャー・トロプシュ法で製造された方がクリアな色をしていることが見て取れる。
前回の「バイオ燃料で世界から取り残され始めた日本」では、バイオ燃料の製造方法として、木質資源のガス化が欧米では試みられており、2014年からは実働プラントも稼働予定であること、日本は国土の68%の森林面積を持ちながら、そういった動きがないことを述べた。 では、世界全体のエネルギー供給は一体どうなっているのだろうか。まず、その点から見てみたい。 原子力は2008年の世界のエネルギー消費のわずか2% 図は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2011年に発表した2008年のエネルギー消費である。IPCCと言えば、つい最近2013年度のリポートが久々に発表されたと話題を呼んだが(前回は2007年)、それは各ワーキンググループの作業をまとめた評価報告書のことである。 ワーキンググループはそれぞれの中間リポートを出している。図は、そのワーキンググループIIIの2011年リポートから引用した(原
北九州市は、バイオディーゼル燃料で走る市営バスを所有。市内50カ所ほどで、使用済み食用油の回収を行っている。 「市民の足」として、北九州市内を走るバス。一見するとどこにでもある光景だが、実は燃料として使用されているのは、一般家庭などの使用済み食用油をリサイクルして製造した「バイオディーゼル燃料」(BDF)である。地域ぐるみでの回収を促進するため、同市では積極的な呼びかけや回収ボックスの設置などを進めている。また、ゼロ・エミッションを目指す「エコタウン事業の一環として、九州工業大学大学院が主体となり、生ゴミからバイオマスプラスチックを製造する実証研究なども行われている。まさに、循環型社会の一端が垣間見える好例であると言えよう。 このように、動植物などから生まれた生物資源を総称して「バイオマス」と呼ぶ。人類は古来より薪や炭などを利用してきたが、こうした身近なエネルギー源も広義のバイオマスである
2012年02月07日10:06 カテゴリ掲載情報 東京都との共同研究(日経都内版)♪ 本日の日本経済新聞都内版に当社と東京都との共同研究について 掲載されました(・∀・)♪ 共同研究とはミドリムシを使用した下水道処理について! ※以下記事の概要です。 【東大発ユーグレナ、ミドリムシで下水処理 。東京都と共同研究】 株式会社ユーグレナは、東京都と共同でミドリムシを使って 下水道の水を浄化する研究に着手。 都内の下水は処理後も窒素やリンが残り、東京湾の赤潮の一因になっている。 ミドリムシが窒素やリンを吸収する特性に着目した。 現在、都の下水道では微生物を使って下水中の汚れを分解していて、 水の汚れの指標となるBOD(生物化学的酸素要求量)は減らす ことができるが、窒素やリンは3分の1程度しか減らず、 東京湾で発生する赤潮の一因になっていた。 ミドリムシは光合成するため、窒素やリンを吸収する
昨年12月末、東証マザーズに新規株式公開(IPO)したユーグレナ(東京都文京区)の株価が絶好調である。同社はミドリムシを使った健康食品やバイオ燃料などを開発しているバイオベンチャーだ。4月につけた上場来高値は初値の5倍以上となり、時価総額は600億円に迫っている。最近の新興企業はPER(株価収益率)が重視されているので、PERが70倍に迫る株価パフォーマンスを見せるのは久しぶりである。 ユーグレナが扱い、社名にもなっているミドリムシの一種「ユーグレナ」は、バイオ燃料や栄養価の高い健康食品の原料となることが知られていた。ミドリムシは昆虫と間違えられることが多いが、ここでは、ミジンコのように動きながら光合成も行う、動物と植物のあいのこの「微細藻類」のことである。 ユーグレナ事業化のカギは量産化できるかどうかだが、同社社長の出雲充氏は東京大学農学部在学中から事業化の可能性を感じ、都市銀行に数年勤
プレスリリース 世界初、砂糖の生産性を飛躍的に高めるバイオエタノール生産技術を開発! - 砂糖収量の大幅増が可能となる「逆転生産プロセス」を実証 - アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 泉谷直木)の豊かさ創造研究所※1と農研機構 九州沖縄農業研究センター※2(所在地 熊本、所長 寺田文典)は、砂糖とエタノールの生産順序が従来と逆である「逆転生産プロセス」を世界で初めて開発しました。この「逆転生産プロセス」を用いると、バイオエタノール生産による食料とエネルギーの同時増産、さらには、需要等に応じてそれらの生産量・比率を調節することが可能となります。今後「逆転生産プロセス」の技術的な検証を実施し、2015年を目処に国内外での実用化を視野に入れ、技術を高めていくことを検討します。 研究の概要 「逆転生産プロセス」では、砂糖生産の阻害物質である還元糖のみを選択的にエタノールに変
燃料の常識を一変させるもしれない研究が進んでいる。微小藻類だ。旺盛な繁殖力を生かして大量に培養した藻類から油分を搾り出し、石油やガソリンを代替しようというのである。 生物資源を原料とするバイオ燃料は、燃やしても大気中のCO2を増やさない再生可能エネルギーとして注目されてきた。 欧州では2012年1月から国際線の航空機に温暖化ガスの排出削減を義務付ける規制がスタート。規制強化をにらみ、航空会社などはCO2削減策として、これまでバイオ燃料を混合したジェット燃料による試験飛行を繰り返している。航空業界では品質とコストで競争力のあるバイオ燃料への期待が高まっている。 トウモロコシなどを原料にしたバイオ燃料はよく知られている。だが、作物の場合、耕作面積を急激に増やすことはできない。限られた作物の中から燃料利用が増えれば、穀物価格が高騰するなど食糧供給不安につながる。そこで、バイオ燃料研究の主流が非食
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