ブラジルのアマゾン熱帯雨林地帯で最も人口が多いアマゾナス州の州都マナウス市にある河川港の水位が16日、過去120年で最も低くなった。アマゾン川流域の一部では干ばつで川の水が干上がって船が航行できなくなり、食料や水の運搬に影響が出ている。世界で最も多様な生態系にも打撃となっている。 マナウスの港の水位は16日に13.59mを記録。ロイター通信によると、1902年に観測が始まって以来最低で、降水量も1980年以来最も少なくなっている。 この深刻な干ばつの原因はエルニーニョ現象である可能性が高いとロイター通信は報じている。同現象では海面の水温が上昇し陸海で猛暑を引き起こす。アマゾン川流域では40万人近くが干ばつの影響を受け、希少生物のイルカが100頭以上死んだという。 ブラジルだけでなく、欧州やアジア、アフリカ、北米の国々も干ばつに見舞われており、世界の食糧供給に影響が出ている。また、干ばつは記