戦後の高度経済成長期、急激にモータリゼーションが進んだため、クルマと自転車の事故が急増しました。その対策として、緊急避難的に自転車の歩道走行が認められました。しかし暫定的、緊急避難的措置とされたにも関わらず、その後40年以上にわたって歩道走行が漫然と続けられてきてしまいました。 世界の国々を見渡せば、歩道走行は非常識であり、さらにその40年以上にわたる放置、無作為は非難されてしかるべきでしょう。ようやく最近になって警察庁や国土交通省は、自転車を原則車道走行に戻そうとし始めていますが、この間違った自転車行政の残した傷跡は小さくありません。 長年の歩道走行に慣れた人たちが、いきなり車道走行と言われても怖くて出来ないと言うのは理解できます。そもそも道路インフラが自転車の歩道走行を前提に整備されてきた結果、走りにくくなっているのも事実でしょう。クルマのドライバーも自転車は歩道を走るものと思っていま