■3. まとめ(体験してみて分かったこと) 以上、4つのクラウド・サービスについて、アカウントの取得から、アプリケーションの実装、配置までを実際に行ってみた。この体験を通じて分かったこと、感じたことを以下にまとめる。 ●「クラウドの波はすでに押し寄せている」 Salesforce CRMのシステム構築の容易さは衝撃的だった。簡易な業務システムであれば、もはやプログラマーは不要となる。エンド・ユーザーが求めているものは、ソフトウェア自体ではなく、ソフトウェアによって実現されるサービスである。従って、そのサービスを利用するに当たり、構築期間が少なく、初期コストが少ないというのは、何よりのメリットになるだろう。また、Google Appsはコラボレーション・ツールとして、メールやドキュメント、社内のナレッジ管理に非常に優れている。Google Appsのデータを扱うAPIも提供されているので、G
Microsoftは米国時間10月24日、「Advanced Message Queuing Protocol(AMQP)Working Group」に参加したことを発表した。Microsoftと競合する複数の企業によって設立された同作業部会は、ビジネスソフトウェア間でメッセージングをやり取りするための標準仕様の策定を進めている。 AMQP策定のきっかけとなったのは、JPMorgan Chaseが開発したソフトウェアだ。このソフトウェアを買収したRed Hatは、AMQPを業界標準として確立するためCisco Systemsなどの企業と協力してきた。 AMQPの仕様は、長年にわたって業界ができなかった(あるいは、可能にすることを望まなかった)ことの実現を目指すものだ。つまり、競合企業同士のソフトウェアパッケージ間でメッセージを送信する共通の手段を確立しようとしているのだ。 注文入力などほぼ
Microsoftがついに、「Microsoft Office」アプリケーションスイートのウェブベース版を、初期テスト用に公開し始めた。われわれは米国時間9月17日、ウェブ上の「Excel」と「PowerPoint」(注目すべきことに、本稿執筆時点では「Word」はまだだ)の「テクニカルプレビュー」版にアクセスしてみた。これを「Google Docs」と比較するのは当然のことだろう。 Excel われわれがアクセスしたバージョンのExcelは、機能の面でGoogle Docsと最もよく似ていた。同時編集もできる。つまり、2人以上の人が1つのスプレッドシートで同時に作業できる。Google Docsのスプレッドシートアプリケーションと同じように、1人がスプレッドシートの一部を更新するとすぐに、そのシートを見ているすべての人に対して変更が反映される。これはリアルタイムとはいかないまでも、それに
Microsoftが、誰でも利用可能と約束した(英文記事)、クラウドベースの無料ドキュメントエディットツール「Office Web Apps」が公開となりました。基本的な編集機能はもちろんのこと、SkyDriveのシステムを利用した、25GBものストレージも搭載されています。 記事冒頭のスクリーンショットを見れば分かるように、WordなどのMicrosoftのエディットツールほどは、機能に富んでいないようですが、Google Docsとはいい勝負ができそうです。リアルタイムでの多人数同時編集が可能で、Officeドキュメントとの互換性にも優れています。 office.live.comにアクセスすると(いかなるブラウザでも大丈夫なようです)、ユーザーがSkyDriveへアップロードしたドキュメントの一覧が、Bing提供の検索とフィルターとともに表示されます。スマートフォンにも対応しており、M
MicrosoftがWindows Updateを“密かに”更新したせいで、Windows XPの再インストールに問題が起きているという。 Windows情報サイト「Windows Secrets」は9月27日付の記事で、Microsoftが7月と8月にWindows Updateの新しい実行ファイルを「密かにインストール」したせいで、Windows XPの修復機能に問題が発生していると伝えた。 これが原因で、ユーザーが正規のWindows XP CD-ROMを使ってXPのシステムファイルを再インストールすると、Windows Updateがうまく機能しなくなり、Microsoftの最新パッチ80本がインストールできなくなると同サイトは伝えている。 同サイトはこれに先立ち13日付の記事で、Microsoftがユーザーの知らないうちにWindows Updateのファイルを更新していると批判
Microsoftが米国時間9月10日、企業に「Google Apps」のダウンロードを思いとどまらせることを目的とした声明を発した。 声明が発表されたのは、Googleが、同社のオフィス生産性プログラムの企業向け販売促進に関してCapgeminiと提携したその日である。 グローバルなコンサルティング企業であるCapgeminiは、Googleのウェブベースパッケージのプレミアム版である「Google Apps Premier Edition(GAPE)」を利用する大企業向けに、デスクトップサポートとインストレーションサービスを提供する予定である。Google Appsには、直接の競合製品「Microsoft Office」と同様に、ワープロ、カレンダー、メール機能が含まれている。 Microsoftは声明で、Google Appsの利用を考えているユーザーに自問してほしい質問事項として1
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