経団連の米倉弘昌会長と経済同友会の長谷川閑史(やすちか)代表幹事が、3日に首相官邸で開かれた新成長戦略実現会議をそろって欠席した。 東日本大震災後の対応の遅さなどから菅政権に批判的な米倉会長は5回連続、長谷川代表幹事は初めて欠席した。会議メンバーである経済団体トップの2人が欠席したことで、「政権に居座る菅首相に抗議する事実上のボイコットだ」(関係者)との見方も出ている。 経団連には「お盆を過ぎても菅政権が続くなら、政府の様々な会議に参加している経済界代表を全員、引き揚げさせる」(関係者)との考えも浮上しており、首相に批判的な経済界と菅政権の緊張が高まりそうだ。この日出席した財界トップは日本商工会議所の岡村正会頭だけだった。