先週某夜、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏と会食、長時間話をする機会があった。 佐藤氏との会話は、いつも刺激的で目からウロコが落ちることが多い。 その日もまた期待を裏切らなかった。集団的自衛権行使容認に向けた憲法解釈変更の閣議決定直前ということもあって、公明党(山口那津男代表)の“すり寄り”が口の端に乗ったときのことだ。 「歳川さん、安倍(晋三)総理が沖縄入りした日の『琉球新報』と『沖縄タイムズ』を読みました?」と尋ねられた。 両地方紙の6月23日付朝刊のことだ。筆者にはそこまで気配り、目配りする余裕がない。「読んでいません」と答えた。 やにわに佐藤氏はカバンからタブレットを取り出し、件の記事を見せてくれた。そして、驚いた。 1ページ全面の記事広告である。「地球革命へ-価値創造の万波を」の横大見出しが掲げられた、創価学会インターナショナル(SGI)が出稿したものだ。 池田大作SGI会長(